しゅう兄さんの臨床心理士的生活-高次脳機能障害って、な~に?-

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2006.02.01(水)

高次脳機能障害って、な~に?

今日は、「ただの日記」を自称している当ブログにしては珍しく、学術的なお話になります。というわけで、興味のない方にはまったくわからないお話になってしまいますが、そこらへんご了承くださいませ。

一応、私も日々いろいろ勉強してみたりするわけですが、その中で、頭を整理ついでに、当ブログを見ている臨床家や研究者あるいは当事者の方々に意見を頂戴できればありがたいなあという、真面目なようで不純な動機で、表題のテーマをとりあげる次第です。

ではでは、ぼちぼち本題ですが・・・

 
今回は「高次脳機能障害」でございます。心理の専門家の方でも「何それ?」という方もまだまだ多いかと思います。とりあえず、厚生労働省の高次脳機能障害支援モデル事業での定義を引用しておきます。

学術用語としては、脳損傷に起因する認知障害全般を指し、この中にはいわゆる巣症状としての失語・失行・失認のほか記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などが含まれる。



先にお断りしておきますが、私は「高次脳機能障害の専門家」とは思っておりません。職場の一部の人間やあるいは研究会などで私を知る人は、私が専門的にこの領域に取り組んでいると誤解されいる方もおられるようですが、私にとっては私が関わる対象者に、この障害を持つ人がわりと多くいるというだけのことで、これを専門的に研究しているわけではありません。

なので、これから書くことに関して、専門家の方の中には「ん?違うぞ!?」と思われる方もおられるかもしれません。その際は是非ご指摘いただきたいと思います。それは私にとっての勉強になるとともに、いちおうオープンにしているブログなので、ある程度正しいことを載せる義務もあるのではと思うからです。

最初に、まずこの「高次脳機能障害」という言葉ですが、これってわりと新しい言葉なんですよね。今はこの言葉で統一されていますが、これは前回の診療報酬改定の際、法律の文章中にこの言葉が出てきたことや、「日本失語症学会」が「日本高次脳機能障害学会」に名前を変えたことなどが影響しているでしょうか。最近までは、「高次機能障害」とか「高次神経機能障害」とか、いろいろな言葉が乱立していたように思います。今私は書斎(?)でこれを打ってますが、振り返って本箱を見ると、上記のような名称がタイトル中に含まれる本もあります。

ちなみにこの言葉、読み方としては「高次」「脳機能」「障害」なんですよね。よく間違えている人がいますが、「高次脳」「機能」「障害」ではありません。「高次脳」なんてものは存在しませんからね。-ちょっとここからは怪しい説明になりますが- ようは「高次」な「脳機能」の「障害」ということです。

じゃあ『何が「高次」で何が「低次」なの?』という話になりそうですが、木村(1992)は「単純な感覚や運動といった水準より高次の水準の神経学といった意味合いがある」としていますが、これだと何だかわかったようなわからないような説明ですよね。

しかし、このあたりのところは、どこを調べてみても、まだきちっとした定義はなされていないようです(私の調査不足か!?)。高次脳機能障害支援モデル事業のHPには、「医学的に統一した定義はなく、専門家によっても「高次脳機能障害」という言葉の指す範囲が異なります。また、学問の領域でこの用語を使うときと、福祉の仕組みの中でこの用語を使うときでは定義が異なってきます。」と書かれています。

私個人的には「高等な動物になればなるほど備わっている、高等な脳機能」くらいの意味で理解しています。「感覚や運動」自体であれば、かなり下等な生物でもしっかり備わっていますもんね。その点、「記憶」とか、「注意」とかとなると、相当高等な動物にならないと備わっていません。「遂行機能」なんかになると、かなり「ヒト」に特有な機能と言えるでしょう。そのあたりの機能を指して、「高次」と言うのかなと理解しています。

さて、高次脳機能障害の話をするときに必ず出てくる言葉が、「神経心理学」という言葉です。が、私この「神経心理学」に関しては、はっきり言って、ズブの素人です。このへん、よく間違えられるのですが、神経心理学高次脳機能障害学は違う学問なんです。

前者はその名の通り、神経学と心理学を結び付けようという学問なわけです。もうちょっとわかりやすく言うと、脳のどの部分が、心理的機能(この場合は認知機能と言ったほうがわかりやすいか?)と対応するのか、あるいはその逆を研究する学問です。

一方、後者はどちらかと言うと(あくまでも“どちらかと言うと”)、脳はとりあえず置いといて、障害そのもの、言い換えると、心理的機能の損傷そのものを扱う学問と言えます。もう少し付け加えると、その障害にどういった特徴があり、どんな症状を引き起こすのかという、障害のメカニズムみたいなところと、ここが一番違うのですけど、その障害のリハビリテーションというところに主眼が置かれているのが、高次脳機能障害学かなと考えています。

ちなみに余談ですが、ここまで読んで、「高次脳機能障害学なんて言葉は石合純夫 著 『高次脳機能障害学』でしか聞いたことねえよ」って方もおられるかもしれません。たしかに、あまり使わない言葉かもしれません。それは前述したように言葉の定義があいまいだからでしょうね。おそらく学問としては認知神経心理学という言葉のほうがポピュラーでしょう。つまり神経心理学の中でも「認知」に焦点を当てた学問ということになりますかね?(あれ?違いましたっけ?)。

で、私としては、高次脳機能障害者に関わる上では、神経心理学に関してはズブの素人でも良いと思っています。というのは、神経心理学はたしかに医学・心理学の発展に寄与していますが、援助的な視点が乏しいのが、まず1つ目の理由であり、2つ目は脳の局在と心理的機能を1対1対応で考えるのには無理があること、そしてこれが一番大きいのですが、心理学者である私は、あくまでも心理学的に観察可能な現象を見て、対象者(クライエント)の状態像を把握すべきであって、画像(MRI所見など)で判断するのは私の仕事ではないということです。

画像である程度の予測が立てられるのは、それはそれで役に立つわけですが、必ずしも1対1でない上に、画像ではありえないと思われる障害が出ることもあるのが高次脳機能障害の難しいところです。それを、検査や臨床観察を用いて詳細に記述し、対象者の状態像を形作っていくのが臨床心理士としての専門性と思っているので、神経心理学に関しては「他職種と話を合わせられる程度」にしか知りません。

それと、ある障害があっても、どんな手段を用いれば改善しうるか、あるいは代償が可能になるか、などを考えるのに神経心理学はいらないのではというのが私の見解です。

さて、というわけで、また思い立ったら、興味のあるところをツラツラ書いてみます。今日はここまで・・・。

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明日はポップなネタで・・・。
てなわけでとりあえずご支援よろしくです。



注:上記記事はあくまでも“専門ではない”私の理解です。下記コメントもご参照ください。





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│posted at 23:56:45│ コメント 20件
≫コメント 
しゅう兄さん、お勉強させていただきました。
このような学術的ブログも楽しみにしています♪
と、ずぅずぅしく毎日コメントしてすみません。
桃│URL│posted at 2006-02-02(Thu)│編集
>桃さん

>ずぅずぅしく毎日コメントしてすみません。

いえいえ。どんどんコメントしちゃってください。しかし、

>お勉強させていただきました。

て部分に関しては大して勉強にならないどころか、あやしい知識も満載ですので、できれば既存書で・・・。そんでもって、「ここの部分が○○って本に書いてることと違うんですけど?」って感じで指摘してくだされば、なおありがたや。

しゅう│URL│posted at 2006-02-02(Thu)│編集
テレビでも結構取り上げてたりして、
高次脳機能障害の認知度もちびっとずつあがりそうですね。

だから何、というわけではないんですけど。
千尋│URL│posted at 2006-02-02(Thu)│編集
しゅう兄さん 
mochiです。
いくつかコメントさせていただきます。

まず,
高次脳機能障害学=神経心理学
(違いはない)という立場があります。
高次脳機能障害に相当する英語はありません。どちらもneuropsychologyです。

しかし,
「神経心理学会」と「高次脳機能障害学会」両者の会員である立場からすると,たしかに後者の方がリハビリテーションや支援に重心があるかと思います。
カラーが違います。

でも,
私にとってはやはり学問としては「同じ」です。

あえて研究対象の違いを強調するならば,
高次脳機能障害という概念によって
「社会的行動障害」がクローズアップされたところ(知情意でいう「情意」の部分)。
性格の変化や行動異常や意欲低下といった側面は,古典的な神経心理学ではやや扱いが軽かったところだったわけですが,そのあたりにもスポットを当てているところでしょうか。
私の理解するところでは,「知」の側面を
かっちり心理学的厳密さを持って研究するのが認知神経心理学なので,
むしろ
高次脳機能障害学と認知神経心理学との距離は,高次脳機能障害学と(古典的な)臨床神経心理学との距離より離れていると思います。

コトバの広まる経緯としては,まず行政の方で「高次脳機能障害」が作られ,失語症学会もそういった社会的な機運に引きずられるようなかっこうで名称が変更されたかと思います。
たしか,高次「脳機能」障害学会にするか,高次「機能」障害学会にするかが議論されていたような。結局高次「機能」障害には別の意味も既に存在していたので,脳つきの名前になったように記憶しています。
(なお,東北大学医学系研究科に高次機能障害学分野というところが以前からありましたし,現在もあります)。

>検査や臨床観察を用いて詳細に記述し、対象者の状態像を形作っていくのが

という,
何に問題があって何に問題はないのか,状態像をはっきりさせるという点ではまったく同感です。

しかしながら,

それが「臨床心理士としての専門性」と言われるとそれはやや疑問符がつきます。
少なくとも専売特許のようなものではないでしょう?

>ある障害があっても、どんな手段を用いれば改善しうるか、あるいは代償が可能になるか、などを考えるのに神経心理学はいらないのでは

には,私は同意できません。
脳のしくみ・働き方の理解のないところに,効率的で効果的な支援,よりよい患者さんの理解なんてありうるのでしょうか。

長文乱文失礼しました。






mochi│URL│posted at 2006-02-02(Thu)│編集
>千尋さん

>高次脳機能障害の認知度もちびっとずつあがりそうですね。

そうですよね。でも、発達障害関連の認知度が一向に上がってこないところを見ると、ここから先が厳しいのかなという気も・・・。
しゅう│URL│posted at 2006-02-02(Thu)│編集
>mochiさん

お待ちしておりましたm(_ _)m

mochiさんを筆頭に3名くらいの専門家の方にコメントいただけることを密かに期待してのエントリーでした・・・。

さて、いろいろご意見いただきましたが、
>高次脳機能障害学=神経心理学
>(違いはない)という立場があります。

なるほど・・・。まあ、確かに扱う対象(扱う障害)は同一と私も思っています。

>「神経心理学会」と「高次脳機能障害学会」両者の会員
>である立場からすると,たしかに後者の方が
>リハビリテーションや支援に重心があるかと思います。
>カラーが違います。

学会に関して言うと、mochiさんのように両方に入られている方が多いし、後者はもともと失語症学会であったという経緯からも、似てはくるのかなと思いますが、論文などで両者の言葉の使い分けを見ていると、対象は同じだけど、切り取る側面が違うということなのかなという印象があります。mochiさんが仰る「カラー」ということなのだと思いますが、個人的にはもう少し違う扱いをしています。

>高次脳機能障害に相当する英語はありません。
>どちらもneuropsychologyです。

そういえば、あんまり聞かないですよね・・・。しかし、両方neuropsychologyというのもなんだか無理があるような・・・。

うちの病院で使われている言葉に「Higher Brain Dysfunction」というのがあるのですが、この言葉、論文でもちらほら見かけるようになってきましたし、さっき見たのですが、日本高次脳機能障害学会のホームページでは著作権のところに「Copyright (C) Japan Society for Higher Brain Dysfunction. All Rights Reserved.」と書かれていますが、まだ学術用語としては通用していないのでしょうか?

>「知」の側面をかっちり心理学的厳密さを持って
>研究するのが認知神経心理学なので,
>むしろ高次脳機能障害学と認知神経心理学との距離は,
>高次脳機能障害学と(古典的な)臨床神経心理学との
>距離より離れていると思います。

ふむ、なるほど。このへんは私の完全な理解不足です。「認知神経心理学=高次脳機能障害を認知心理学的な緻密さで研究する学問」「神経心理学=機能局在を知る学問」と思っていたところからきています。そのへんはどうも違いそうだということがわかりましたので、了解しました。

>東北大学医学系研究科に高次機能障害学分野
そういえばそうですね。山鳥氏が以前いたところですよね?あそこには確か知人もいるので・・・。

>それが「臨床心理士としての専門性」と言われると
>それはやや疑問符がつきます。
>少なくとも専売特許のようなものではないでしょう?

いや、専売特許とは思っていませんが、臨床心理士としては画像を見たり、病巣からいろいろ考えるというのは専門とするところではなく、検査や臨床観察を用いて考えるところが専門なのかなと思ったまでです。もちろん例えば言語聴覚士だって、検査や臨床観察はやりますので、彼らの専門性を否定するものではありません。

>脳のしくみ・働き方の理解のないところに,
>効率的で効果的な支援,よりよい患者さんの理解なんて
>ありうるのでしょうか。

ここには、私も逆に同意できない、というより、よくわからないのですが、「脳のしくみ・働き方の理解」があれば(どの程度の理解かににもよりますが・・・。私は神経心理学者ほどの理解はいらないという意味くらいですが)、具体的にはどのように「効率的で効果的な支援」ができるでしょうか?

このあたりは、おそらく私がもともと発達(臨床)心理学を専門としており、そこから転身してきた現在も、考え方と方法論は大きく変わりはないと思っていることが根本にあるんですけどね。

しゅう│URL│posted at 2006-02-02(Thu)│編集
しゅう兄さん、はいちーです。
初めてコメントさせていただきます。
いつも楽しく読ませてもらっています。

私も病院で働いているので、高次脳機能障害の方を担当することがあります。
実は、高次脳に対しての「臨床心理士の専門性」がよくわかりません。心理学はかじってるはずですが、働いてる臨床心理士を見たことないもので。リハビリテーション関係では、高次脳は、STを中心にOTやPTで担当するものという認識のような気がするのですが?
(エビデンスのない、ただの印象ですみません)
具体的には心理療法を行うのですか? 

初歩的な質問ですみません~。
はいちー│URL│posted at 2006-02-02(Thu)│編集
>はいちーさん

コメントありがとうございます。

>実は、高次脳に対しての「臨床心理士の専門性」が
>よくわかりません。

はい。私も今の病院に入った頃にPT・OT・STの方々それぞれに言われました。

>リハビリテーション関係では、
>高次脳は、STを中心にOTやPTで
>担当するものという認識のような気がするのですが?

でしょうね。それが普通だと思います。ですが、リハセンターみたいなところでは心理士も訓練を含めて担当していることが多いようです(有名どころでは「名古屋リハ」とか、「国立リハ」とか)。

で、
>高次脳に対しての「臨床心理士の専門性」
ですが、実はここがリハ領域に関わっている臨床心理士の間でも、人によって見解の割れるところのような気がしています。なので、そのあたりを近々書く予定でしたので、そちらが書けるまでお待ちいただければと思います。(見る人が見れば批判が集中しそうな予感が・・・)
しゅう│URL│posted at 2006-02-03(Fri)│編集
なるほど。。。
私の中で個人的に旬だったので,
興味深く拝見させていただきました。

私は心理検査屋なので,そういった能力をきちんとアセスメントするためには,やっぱり知識は要る!と思います。どこに損傷があったら,どういう障害が予測されるか・・・といった知識がないと検査が見立てられないと思うんですけど。でも,実は他の人がどうやってるのかよく知らないけど・・・。(^^;

つまり,心理検査をする以上,アセスメントをする以上,基礎知識は専門性として求められるところではないかと思います。リハビリになると,そっちの畑の方の専門性でしょうと思うけども・・・。

私は学部時代は生理心理学っ子だったので,生理・神経心理学の知識はがっつり専門とまではいかないけど基本を学んだんですよね。○年後の今感謝してます。あのときはこんなに役立つと思ってなかったけど。

だから,りんしょーしんりしって基礎が大事よね♪と改めて。応用はある程度,現場で利かせていけるから。ま,私がいわゆるりんしょーしんりがくが苦手な言い訳かも知れないですけど。

臨床心理士の専門性としてどこまで求めるか・・・というところなんでしょうねー。私としては,私レベルの基礎知識までは求めたいかな(笑)自分本位ですね~。あはは。

続きを楽しみにしてますね。
yopi│URL│posted at 2006-02-03(Fri)│編集
>yopiさん

>私は心理検査屋なので,そういった能力をきちんと
>アセスメントするためには,やっぱり知識は要る!と思います。

私もこの領域に関しては、心理検査屋にわりと近いポジションで仕事をしております。で、きっとyopiさんや、mochiさんと比べるとはるかに乏しい知識かとは思いますが、それでも、おそらくほとんどの心理屋さんよりは、いわゆる「神経心理学的」知識を持っているはずです。
しかし、その上で、あまりこの知識に頼らずにアセスメントをしたほうがいいと思っています。

私はかつて、発達臨床屋さんで、そのうちの一つの職場では発達検査屋さんだったのですが、ご存知のとおり、先天性の発達障害に関して言うと、責任病巣が不明確なものがほとんどです。なので、画像で予測をつける(見立てる)ということはできません。アセスメントをする際は「すべて」を想定して検査をしていました。

今の職場に移ってから、発達臨床の仕事はなくなり、変わりに成人の脳障害を扱うことが多くなりましたが、アセスメントのスタイルは変えていないのですよ。

そうしてやっていく中で、起こってきたことの一つが、画像から予測されるもの以外の障害が明らかになるということでした。

病巣から「○○障害の疑い」が付けられて、その障害の有無を評価して欲しいという依頼が回ってくることも多いですが、私はそれでも一応他のものもすべて検討してから、報告をすることにしています。(最近では、ようやく信用してもらえたのか、「すべてお任せ依頼」が増えましたが。)

まだ完全に病巣と症状が1対1対応ではない上に(例えば通常、高次脳機能障害が出現しないと言われている「左被殻出血typeⅠ」で、ごく軽度の右半側空間無視が出現した例もありました。)、発症前になんらかの変性疾患を発症していることもあります。そんなのは程度によっては画像に表れないことも往々にありますし、家族からの情報がなければ、見逃しやすいものです(後頭葉の梗塞だったが、心理検査の結果、前頭葉機能障害らしきものがあることが判明→後にアルツハイマー病と診断。といったような例もありました。)。

という話が書ける程度には知識を持っていますが、敢えてそれは必要ないのではというのが私の見解でございます。

※ふと疑問・・・。
上記は守秘義務のある“事例”には相当しないと考えていますが、「いや相当するでしょう!」と思われた方がいましたら、ご指摘ください。
しゅう│URL│posted at 2006-02-03(Fri)│編集
こんなには書けないのでしゅう兄さんにはかないませんよぅ。。。あくまで学部の基礎なのですよ。脳のこの部分はこんな働きだよ~みたいな。ついでに,mochi先生と並列には及ばない~~と言いたく思わず・・・(^^;;)

でもやっぱり必要ないとは言えないところがあるなぁ,と,言うのは,きっと私がその知識に守られているからでしょうね。発達障害児ちゃんに会うときでも,実際のアセスメントではその知識云々は使わないけど,他の医学的検査との整合性や全体を理解するときにやっぱり脳の知識は役立つなぁ・・・と思うのです。より深く(←この辺りはやや自己満足かも知れない)理解できる感じがします。

あと,個人的にこの分野で自分の無力感や勉強不足を感じてしまっているところでレスをしちゃったので,もっと勉強しなくちゃ!!と思っているところだったのですよねぇ。あは。なので頑張ります☆
yopi│URL│posted at 2006-02-06(Mon)│編集
>yopiさん

>あくまで学部の基礎なのですよ。脳のこの部分はこんな働きだよ~みたいな。

てことすら、知らない輩の多いこの業界ですので、知ってるだけで十分ですよん。

yopiさんのお話を読んでいて、なぜ自分が妙に脳の知識なんていらんてことを主張してるのかなともう一度考えてみました。

ひとつには、現象を丹念に拾い上げて、論理的にくみ上げていくということをせずに、脳の損傷部位だけを見て(現象を拾い上げたとしても少しだけで)、障害を決め付ける人達と仕事をすることが多かったための反動ということがあります。

もうひとつには、やっぱり発達やってる時には、医学的精査の前段階で、福祉の仕事として発達障害をみることが多かったので、医学的検査の結果を参照することができなかったという事情があります(もちろん、心理査定はあくまでも、状態像を把握する目的であり、診断は医師の医学的精査のもとに行われるべきですので、診断は診断で行ってもらっていましたけどね)。

最後に、私の周りに「脳の知識を“ほどよく”用いて優れた見立てをする人」がいなかったという、いたって個人的な理由があるような気がします。

>他の医学的検査との整合性や全体を理解するときに
>やっぱり脳の知識は役立つなぁ・・・
と言われてみれば、役に立ってるのかもしれません。しかし、上述の理由から
「まあ、別にこんなもん(画像診断の結果など)なくても、正確な見立てはできるけどね。あっても見立てが変わるわけじゃないから!」
などと思いながら仕事をしてきたなあ・・・。良くも悪くもそれはスキルアップには役立ってたかも・・・などと思ってみたりする今日この頃です。
しゅう│URL│posted at 2006-02-07(Tue)│編集
"higher brain dysfunction"という言葉についてだけ。
たしかに英訳するとそうなんですが,
学会ホームページにもそう書いてあるのですが,
いかんせん和製英語です
(PubMedなんかで検索してみるとよくわかります)。
mochi│URL│posted at 2006-02-07(Tue)│編集
損傷部位と障害の対応を探るということはもちろんあって,そこに目が行きがちなのは事実ですが。
そういう「図」的な部分ではなく,
「地」的な部分,つまり
intactな/functionalなルートを活かすという,
「代償的な」リハビリテーションのあり方もあるんじゃないかと。

そういう意味で,
知識があるほうが,ないよりも,
効率的・効果的な支援の可能な選択肢が増えるような気がします。
mochi│URL│posted at 2006-02-07(Tue)│編集
一応アセスメントがメインの立場から…

リハ領域に関わっていない私ですが、だからこそ高次脳機能障害学及び神経心理学(ちなみにこれらの語はほぼイコールのものとして使っていました)的知識というのは必要になるのではないかと思うのですよ。

私が勤務するのは基本的に急性期病棟であり、外来での症例もかなり多岐に渡っています。

その中で、例えば人格障害疑いでロールシャッハや投影法のオーダーが出て、実際施行してみた後に、主治医に「認知機能検査なんかやってみませんか?」とか「これ画像は撮ってないんですか?」とか聞いたりすることがあったりします。

妥当なアセスメントを行いそれに基づき治療方針・援助計画を立てる際に、データが多いに越したことはありませんが、それでもデータ収集のためには極力患者側の負担は少なくするべきでしょう。

で、テストバッテリーを組むためにはやはりそれなりの知識が必要なんじゃねーかと思うですよ。「画像所見と臨床像とが1対1対応しない」ということを理解しつつ、医師と意思の疎通が可能な程度の知識は必要なのじゃないかと…って結局yopiさんと大して変わらない意見になってしまいましたが。

で、そう考えると現場的には「高次脳機能障害学」と「神経心理学」という学問上のカテゴライズはあんまり意味がないように思うのですよね。

あとは蛇足。

この議論では「臨床心理士」って言葉を使うよりは「(広義の)心理臨床家」とか、それが嫌なら「心理屋」とか使った方がニュアンスは伝わりやすいんじゃないかと思いましたよ。あくまでも個人的意見ですが。
ロテ職人│URL│posted at 2006-02-07(Tue)│編集
>mochiさん

ご質問にお答えいただき、ありがとうございます。

>"higher brain dysfunction"という言葉についてだけ。
>いかんせん和製英語です
はい。了解です。PubMedは私も見てたのですけど、たしかに日本の論文の英文サマリーで見かけたことがあっただけですね。日本発で広がるのか!?などと思ってみたりしてただけですので・・・。

>intactな/functionalなルートを活かすという,
>「代償的な」リハビリテーションのあり方もあるんじゃないかと。

>そういう意味で,
>知識があるほうが,ないよりも,
>効率的・効果的な支援の可能な選択肢が増えるような気がします。

はい(^^;)まったくその通りです。
てか、そういうことも個人的には考えてはいたんですけど、また次のエントリーでも書きますが、そこまで心理屋さんが担当したほうがいいのかなあという思いもあったのと、あとでまた書きますが、もっと個人的なくだらない理由もあったので・・・。
しゅう│URL│posted at 2006-02-07(Tue)│編集
>ロテ職人さん

お待ちしておりました。

>私が勤務するのは基本的に急性期病棟であり、外来での症例もかなり多岐に渡っています。

というのも同じで、

>主治医に「認知機能検査なんかやってみませんか?」とか「これ画像は撮ってないんですか?」とか聞いたりすることがあったりします。

ということもよくやってて、

>「画像所見と臨床像とが1対1対応しない」ということを理解しつつ、医師と意思の疎通が可能な程度の知識は必要なのじゃないかと…

ということにも実はまったく同意なんですよね(今さら何言ってんだ!ってツッコミはさておき)。

であるにも関わらず、「神経心理学なんていらない」なんて書いたのは、yopiさんへのコメントにも書いた理由もあるのですが、もうちょっとぶっちゃけて言うと(ぶっちゃけると各方面からお叱りを受けそうですが・・・)、心理臨床学会の高次脳機能障害系の発表や、某会(さすがに書けませんが)関連のワークショップや自主シンポに行くと、「プチDr」のごとく、画像所見や、そこから推定される障害についてなどを延々と語るのに、肝心の心理検査や臨床観察が全然できてない人を良くみかけるので、心理屋さんとして、それじゃあいかんだろうという思いから、脳の知識はいらんだろうという話になってしまったように思います。

医師やリハスタッフと意思の疎通が可能な程度の知識は必要ですし、自分自身は実際その程度であれば持っているとは思います。

まあそれにしても、やはり、医師やSTの真似事をするために神経心理学を“かじる”んであれば、神経心理学なんてかじらないほうがいいという思いはありますけどね。

>この議論では「臨床心理士」って言葉を使うよりは
>「(広義の)心理臨床家」とか、それが嫌なら
>「心理屋」とか使った方がニュアンスは伝わりやすいんじゃないかと思いましたよ。

ご意見ありがとうございます。そうさせていただきました。
しゅう│URL│posted at 2006-02-07(Tue)│編集
なるほどね!

ぶっちゃけて頂いてしっくりきました。
yopi│URL│posted at 2006-02-08(Wed)│編集
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-││posted at 2007-02-01(Thu)│編集
このコメントは管理者の承認待ちです
-││posted at 2007-02-03(Sat)│編集
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