しゅう兄さんの臨床心理士的生活-医療領域で「生き残る」とは?-

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2005.12.27(火)

医療領域で「生き残る」とは?

医療領域での働き方や生き残り方について、

デスマさん、ロテ職人さん、[家族心理.com]管理人さん、つなでさん

(あれ他にもあったかな?)とこなどでエントリーがあがっていますが、

みなさん、視点がそれぞれに違っておもしろいなあと思いながら読んでいました。



で、読んでいて思ったのは、

医療領域(他領域もそうでしょうけど)で生き残るためにと考えるとき、

2つのベクトルがあるのかなあと。



1つは医療という心理の人間からしたら特殊な領域で

心理士一個人がどう立ち振る舞っていけばうまく適応できるのか?

という考え方の方向性ですよね。

デスマさんのエントリーなんかはそのへんを意識して書かれたものなんでしょうねえ。



で、もう1つは医療という領域に心理という領域を入り込ませる

んー、あるいはコラボレートさせる(?)にはどうしたらいいかという方向性ですかね?

別の言い方をすると「医療現場に心理がいて当然」という構造を

どう作るかということになるでしょうか。

つなでさんは、そのへんを考えないとだめだよね

って話(ものすごく簡略化してしまいましたが)を書かれているように思いました。



ただ、多分、多くの心理士は(と勝手に思ってるのですが)

このへんのいささか政治的動きや考え方が「嫌い」あるいは「苦手」なんでしょうね。



私としても、そんなことをやりたいんだったら、

大手企業とかに就職すれば、もっとゾクゾクするような楽しさを味わえただろうし、

それこそ(無理だけど)、政治家目指せばいいんですよ。

何もこんなちっぽけな一病院でやる必要はないわけです。



なので、別にそれが好きでやりたいってわけではないですけど、

必要とあらば、やらざるをえないし、

まあそれに、「好き」ではないけど、「嫌い」というほどでもないし、

少なくとも「苦手」ではない感じです。



ちょっと話があっちこっちいきますが、

デスマさんが、

職場環境の改善というのは、相当有能でも、 多くの場合、心理職一代では無理で、 何人目かで少し代わる、というようなものだと思います。
と書かれていますが、



「何人目かで」ということは、私は今の職場の1人目ですので、

「良い職場環境の実現は後の世代に託して、そのための種まきを…」

ということになるんでしょうけど、



それ、すっごいイヤです。



すぐに実のならない種なんぞ蒔きたくありません。

私は私が食べるための種しか蒔きません(いや、余ったら他の人にもあげますけど)。



そんなわけで、心理士としての「本来的な」実力はおいといて、

とりあえずは好きではないけど、苦手ではないのでということで、

心理士としてウチの病院で生き残っていくために、

政治的に力をつけることにも、せっせと取り組んでおります。



そんな私を、リハとか懇意にしてる他職種の人たちは

「近い将来、病院幹部になる人」扱いしていますが、

そんなもんに別になりたいわけではなくて、

「院内での政治力」は生き残るために必要不可欠なんですよね。



たしかに、心理職として、地道に誠実に仕事をしていくことで、

必要性を評価され、認められていくことは可能だとは思いますが、

それこそ、デスマさんおっしゃるように、「何人目か」での話になると思うんですよね。

考えてみりゃあ、そりゃそうですよね。

病院全体の患者数から考えて、心理士がみる患者数は圧倒的に少ないですからね。

患者だけみてたら、どんなにいい仕事してても、目立たないもんです。



それに、医師や看護師ってどんどん入れ替わるじゃないですか。

入れ替わるたびにまた一から心理士を知ってもらわなければならない。

こんなことしてたら、「何人目」になっても環境は変わらないかもしれません。



ならば手っ取り早い方法は政治力ということで、

そのための活動というか心掛けが前のエントリー

心理士の総合病院での生き残り方(私見)なわけです。



前のエントリーにさらに付け加えるなら、

■病院として何か新しい取り組みを始める時には、極力心理士が何らかの形で関わるようにする。

■それが無理なネタなら「私」個人が関わるようにする。

■さらに余力があって、ネタを思いつけば、心理士ないしは「私」主導で新しい取り組みを提案する(始める)。

てところですかね。



きっかけといえばきっかけかもしれないのは、

今の病院に入って1年くらいしたときに、

ウチの病院の某エラいさんにこんなことを言われたんです。



「しゅう君は、最初に思ってたよりも、よく働いてくれてるし、まあ、合格点はつけてるんだけど、まあ、合格点くらいなんよね。目立たない。そう、インパクトが足りない!もっと他職種ともぶつかっていってもいいんじゃない?」



性格トゲトゲの私が、あえて協調性重視で抑えて抑えてやってきたのに、

なんでこんなこと言われなきゃならんねん!

てか、インパクトって何やねん!?

心理職はむしろインパクトがないのがいいくらいやのに…

などと、悩んだ時期もありましたが、

他職種と患者のことでぶつからずに、インパクトを出す方法…

と考えた末の結論が「政治力」なのです。



まあもっともこんな動きをしているせいで、

「私」という人間を知ってる人はものすごく多いんですけど、

逆に「臨床心理士の仕事」を知らない人はまだまだ多い

という変な現象がおきていますがね。



なんか、まとまりなくなってきましたけど(あー、文章力ないなあ…)、



病院職員としてどれだけ必要な人材になるかを考えた上で、そこに心理士ならではの色合いを乗せれたらベター



って感じかな?どうですかね、邪道ですかね?



p.s.念のため誤解のないように付け加えると、

■いろんな取り組みは、当然のことながら患者さんに役立つことが基本ですので、単なる政治的パフォーマンスではありませんよ。例えば、「ウチの病院職員の患者さんに対する接遇がもうちょっと良くなったらなあ」と考えたときに、心理士の本業ではなくても、接遇向上への取り組みを中心的にやってみる。
こんなことは自分がやらなくてもいいことかもしれませんが、これもひろーい意味で「心理」に関することだし、「心理」的素養が役立つかもしれない。患者さんにも役立ち(=病院組織への貢献)、自分(心理士)の存在価値も高まるし、それならやってみるかという感じです。

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│posted at 09:55:48│ コメント 14件
≫コメント 
初めまして。kumoと申します。
しゅうさんのこれ、なんとなーく、穴にはまって気持ちいいです。(?)
(変態ではありません。変人ではありますが・・)(^^;
いきなり、失礼致しました。


kumo│URL│posted at 2005-12-27(Tue)│編集
>kumoさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
ロテ職人さんのところでお見かけして、存じてはおりました。

>穴にはまって気持ちいいです。
それは、「ありがとうございます」とお返事したらよいのでしょうか・・・??
まあ、気持ちいいんだから褒め言葉ですね?
ありがとうございます!
今後ともどうぞよろしくお願いします。
しゅう│URL│posted at 2005-12-27(Tue)│編集
こんばんは。

> 例えば、「ウチの病院職員の患者さんに対す
> る接遇がもうちょっと良くなったらなあ」と考え
> たときに、心理士の本業ではなくても、接遇
> 向上への取り組みを中心的にやってみる。

これって、十分心理職の仕事の範囲内だと思いますよー。

学生相談のカウンセラーが、
大学職員による学生への応対向上への取り組みをするのと
同じようなもんですよね。
(具体的な内容はやや異なるかもしれません が、
 性質というか位置づけ的には。)

病院心理職という立場でそこまで入っていけるとは、
いいですねー。
臨床心理士デスマ│URL│posted at 2005-12-27(Tue)│編集
>臨床心理士デスマさん

>これって、十分心理職の仕事の範囲内だと思いますよー。
まあ範囲内ですけど、一般的には(と私が思ってるだけかな)心理職の仕事は「心理面接」「心理査定」が本業でそれ以外は「ついでに」くらいなのかなと・・・。特に病院臨床ってそういう色合いが強いのかなあと・・・。勝手なイメージなんですけどね。あ、でも認定協会的が「臨床心理的地域援助」としているのはこーゆうのも含めるでしたっけ?だったら、こーゆう業務も普通に皆さんやるんですかね?

>学生相談のカウンセラーが、
>大学職員による学生への応対向上への取り組みをするのと
逆に、それは知らなかったです。
学生相談ってそんなこともやるんですね!
へえー・・・。

しゅう│URL│posted at 2005-12-28(Wed)│編集
はじめまして、TONEといいます。
記事に関係ないコメントで申し訳ありませんが、
「しゅう兄さん」というお名前に、コメントせずにはいられませんでした。

わたしは自分のブログで小説を載せているのですが、その登場人物の中にいるのですよ、「しゅう兄さん」(修兄さん・・・・なので、字が違うかも)
このキャラには、かなりのファンがいます。
もしお暇があったら、見に来てくださいね。

わたしもまたゆっくり、ここのブログをみせていただきますね。
ちなみにわたしは産婆さんです。
TONE│URL│posted at 2005-12-28(Wed)│編集
はじめまして。

突然の長文失礼いたします。

以前精神科単科病院で心理職を3年ほどやっていたものです。

今は退職してスクールカウンセラーを中心にやっています。

最近になって久しぶりに、心理職関連のHPを検索したところ、こちらにたどりつきました。

私も病院にいたときは、新卒で一人常勤(にほぼ近い)状態だったので、心理職の病院で置かれた状況、動き回り方に関しては、
多くの点でうなづけました。

特に、「患者さんの処遇が少しでも改善しないかな」と思って、これまた若手PSWといろいろ話し合いながら、ひとつひとつ行動に移してました。

たとえば、SSTを工夫したり、各種の心理テストを提案して、その人のストレス軽減方法を改善する方法として医師に資料を提示したり。

・・・まあ、最初は「心理職は何をするひとかわからん」といわれていたので、
自分なりにアピールしていったつもりでした。

その分自分の仕事の負担を増やしてしまって、
、いろいろな事情(給与の面など)で退職しましたが。

政治力などに関しては、スクールカウンセラーでも、同じように感じるところあります。

まだスクールカウンセラーになじみがない先生方は、どのように一緒に仕事をしていいかわからないようですし。

たまに相談中に相談室に突然入ってくる先生もいますが、
それは上記の理由もあると思います。

まだまだスクールカウンセラーに関しては、
知名度も守備範囲も未知数で、
現場の関係者との関係で違いますが、
その点は病院と同じかもしれません。

常勤、非常勤の問題と、
給与の面が関係しますが、
やはりどちらにしろ、待遇に見合うだけ認められないといけないというのは、両方の場で共通していると思います。

これは単に頭が切れるとか、仕事ができる、
だけの問題だけでなく、集団にはそれぞれ集団の事情、現実があると思うので、
それに見合っただけの立ち回り方をすることが大事だと思います。

・・・といっぺんに意見を書いてしまいました。

これからもちょくちょくよりたいと思います。
なにとぞよろしくお願いいたします。

p.s.私のブログのアドレスも乗せておきました。
心理学だけに特化したものではありませんが、
よろしければ、将来的に、リンクしていただけると、とても有難いと存じます。



きゅういち│URL│posted at 2005-12-28(Wed)│編集
 うんうん。う~ん。

 うなづけまする。私の身近な心理士は検査やセラピーに気合を入れているんですが仕事がそんなに来ません。ってのは基本的に組織の中での動き方への認識が甘いのだと思ってます(おぉ我ながら生意気!)。

 例えば心理室の使い方一つとっても、きれいに使っているか、散らかしているかで周囲の見方は変わります。細かいところで「当たり前のこと」への意識が低いと自然と仕事がやりにくくなると思うのです。言うまでもないですが、その辺も生き残りのために必要なことだと思っています。

 ちなみに私はレクを兼ねた外出の際に患者さんにお金の使い方や周囲とのコミュニケーションなどについて簡単なアンケートをし、それを集計して出来ているところや次回の外出に向けての努力点を看護師さんと共有したりしています。

 意外と心理士としての存在意義を見出すところはあるのではないかと思っています。

 ってもあぁなんか、周囲との関係よりも仕事内容にため息つくことが多いかなぁ・・・仕方ないよね。がんばりまつ
teru│URL│posted at 2005-12-28(Wed)│編集
>TONEさん

はじめまして。コメントありがとうございます。

>その登場人物の中にいるのですよ、「しゅう兄さん」
>(修兄さん・・・・なので、字が違うかも)
>このキャラには、かなりのファンがいます。

少しだけ読ませていただきましたよ。
私のこの名前は本名に由来したものではなく、
ある由来のある名前なのですが、
同じ名前の登場人物が出てくるとなんだか恥ずかしいですね・・・。
今書かれてるところまで読みきったら、そちらにもコメントさせていただきます!

>産婆
助産婦さんってことですよね??
今後ともよろしくお願いします。

しゅう│URL│posted at 2005-12-29(Thu)│編集
>きゅういちさん

コメントありがとうございます。
新卒で一人常勤というのはきつかったでしょうね。
私は在学中にかなりの職歴があったのと、
卒後も非常勤の経験があったのとで、
今の病院に入ってからもある程度は
こうやっていけばいいかなってのはありましたが、

それでも、精神科とか心理とかに疎い人たちばかりの環境でしたので、アピールしていくのは結構至難の技でしたね(今もそうですけど・・・)。

>その分自分の仕事の負担を増やしてしまって、
>いろいろな事情(給与の面など)で退職しましたが。

給与の面は苦しいですよね。病院を辞める人の多くはこの辺の事情も含めてなのかなと想像します。
ただ、「うちは非常に恵まれている」ということを横において話しますが、多くの人において、給与は「いただきもの」的意識があまりにも強すぎるようには思います。
多くの場合、心理職の給与体系なんてあってないようなものなので、もっと賃上げ交渉をしてもよいと思うんですよね。賃上げ交渉もただ「もっとほしい」ではなく、せめて同規模同種別の他院の給与例は調べておくべきだし、国立病院(公務員)の心理職給与体系はどうかとか、いろいろ資料を提示してきちんと交渉すべきかと。まあ、もっとも賃上げしてもらってまでいたい病院かというのもあるとは思いますけどね。

リンク張らせていただきました。相互リンクなどお願いできれば幸いです。
今後ともよろしくお願いします。
しゅう│URL│posted at 2005-12-29(Thu)│編集
>teruさん

コメントありがとうございます。

>私の身近な心理士は検査やセラピーに気合を入れているんですが仕事がそんなに来ません。

あー、そうですよね。私のまわりもそういう人結構いるんです。部屋にこもって検査とセラピー・・・
でも、外来患者ならいざしらず、入院患者なんて、せっかく入院してんだから、もっとできることあると思うんですよね。

>意外と心理士としての存在意義を見出すところはあるのではないか

おっしゃるとおりですね。
でも、それをやりすぎると仕事過多になってしんどいですけど・・・。(いっとき、セラピーと検査の時間がとれなくなるのではという時期もありました。)

そうすると、
>仕事内容にため息つくことが多いかなぁ
となったりしますけどね。
「俺って何屋さんだっけ??」みたいな・・・。
まあうちは増員することで、バランスがとれましたけど。お互い頑張りましょう!
しゅう│URL│posted at 2005-12-29(Thu)│編集
早速のリンクありがとうございます。
こちらも早速リンクいたしました。

>給与体系

右も左もわからなかったので、
高いのか?安いのか?
そのときはわかりませんでした、

ただ、同じ時期に常勤になった同年代の医師(精神科経験では同じ2年ほど)の給与明細が、
其の医師の机のクリアシートに張られたのを見たときは、さすがに憤怒しました。

だって、一ヶ月の給与が、手取りで5倍もあるんですよ。

。。。まあ過去の話はさておき、
心理職という名目にこだわらず、
勤めている病院で、
自分の責任範囲と発言できる可能性の中で、
自分のキャパ内でできることは、
何でもやっていいと思います。

・・・って、抽象的ですね。

TERUさんはじめまして。

私の病院で導入されて二人目で、これまた新卒で唯一のPSWは、
患者さんとよく買い物と共にしていました。

200床の病院の中で、いろいろな雑務、
業務の中で、彼もとてもがんばっていました。

今はもっと待遇も環境もいい病院で、
がんばっているみたいですが。

それではまたよろしくです~。
きゅういち│URL│posted at 2005-12-29(Thu)│編集
>  例えば心理室の使い方一つとっても、きれいに使って
> いるか、
> 散らかしているかで周囲の見方は変わります。
> 細かいところで「当たり前のこと」への意識が低いと
> 自然と仕事がやりにくくなると思うのです。言うまでもない
> ですが、その辺も生き残りのために必要なことだと
> 思っています。

当たり前のことが苦手な心理士です。

がんばってはいるのですがね・・・。
例えば、あんまり人並みにきれいに部屋を使おうとすると、
どうしても他がおろそかになってしまいます。
必要な注意力の絶対量が、足りていないのだと思いますが・・・。

まあでも、「そういう人」ってことで、
い続けられる職場も、世の中にはあります。

で、teruさんがおっしゃるように、
そのために、実はけっこう損をしてきていたんじゃないのかなー、
(例えば仕事の依頼が減るとか)
とも、最近思うわけです。
臨床心理士デスマ│URL│posted at 2005-12-31(Sat)│編集
まあでも、自分は自分で、
これでしようがないなー、
自分のベストを尽くすしかないし、
それで仕事がなくなるようなことがあれば、
そのときはそのとき、と最近思っています。

最近他の人のエントリやコメントを読んでいて、
みんな厳しいよなー、と個人的には感じます。
もう少し多様でもいいような気は、
個人的にはするのですがね・・・。
臨床心理士デスマ│URL│posted at 2005-12-31(Sat)│編集
このコメントは管理者の承認待ちです
-││posted at 2008-12-15(Mon)│編集
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