しゅう兄さんの臨床心理士的生活-心理士の総合病院での生き残り方(私見)-

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2005.12.20(火)

心理士の総合病院での生き残り方(私見)

風邪まだよくなりませんが・・・

昨日の続き。



ロテ職人さんの診療報酬の引き下げとか色々とか、

[家族心理.com]管理人さんの診療報酬引き下げと心理士の処遇についての私見にも、

いろいろ書かれていますが、

病院で心理士が生き残っていくのは、そこそこに大変なのですよ。



もちろん、他領域だって大変なのはよくわかりますが、

ものすごいたくさんの職種が働いていて、

しかもみんな国家資格、そして保険点数稼ぐっていう総合病院の環境では、

ともすれば、後ろ指を刺されがちなのです。



そういう状況を少しでも早く改善しようと、

医療心理師の推進団体の方々はご尽力されてたのだろうなあというのは

こういう環境で勤めてれば痛いほどわかるのですが、
(注;私は医療心理師を推進している立場ではありませんよ)

「国家資格になること」、「採算がとれること」、「病院で生き残ること」は

個人的には必ずしもイコールとは思いません。



病院で働いている心理士、これから働く心理士にとっては、

「病院で生き残ること」が目標であって、

「国家資格」になりさえすればいいというものでもないはずです。

また、「国家資格」になったからといって、「採算がとれる」わけではないし、

仮に「採算がとれる」ようになっても、例えばリハほど利益を出せるかというと、

この領域の診療報酬が、大幅に引き上げられない限り無理な話です。

しかし、それも社会情勢からは望むべくもないですよね。



ロテ職人さんが、
ただ、サービスの質ということを考えると、必ずしも「不採算部門」と言い切れない部分はあると思うんですよね。他職種で言えばソーシャルワーカーなんかは基本的に保険点数関係ないですけど必要な職業と認知されているわけですし。 いきつくところは雇用側の意識・理解とそうさせるだけの心理職の力量ということになるわけですが…現状は厳しいですよね(自戒を込めて…ですが)。
とおっしゃってますが、

まったくそのとおりですね。

こういう考え方に変えていかんことには、

生き残れないように思うのですよ。



じゃあ、おまえはどうなんだ!って言われそうですが、

残念ながら、私のような力量のまだまだ低い者には

雇用側の意識・理解を変えさせるまでに、ひと工夫もふた工夫も必要でして・・・

しかも、「精神科がない」というまったくのアウェーな環境では

一筋縄ではいきません(はい、言い訳。)。

ただ、まだまだ不十分ながら、心がけてることはいくつかあります。

やや総合病院に特化した話になりますが、

・病院(経営陣)が考えてることを知る。
経営方針や病院理念もそうですし、実権を握っている人たちがどんな病院を目指しているかを知っておくということです。心理と関係ないことでも何でも知っておいて損はないと思います。たとえば、次にどういう指定や基準をとろうとしてるかなども含めてです。そのためには経営陣の人たちと近い位置にいることが必要になります。

・「他職種が『心理士にやってもらえると助かる』と思ってること」をする。
これは必ずしも心理士が本来すべき仕事と一致するとは限りません。「そんなの自分でやれよ」って思うような、患者さんの苦情処理的な面接(まあ、それが意味あることもあるんですけど)だったり、レクリエーションだったり、心理士が通常やらなくてもよいようなことでも、期待されてることはできる範囲でやるべきだと思うのです。

・本業以外の仕事に積極的に関わる。
総合病院には多くの委員会やプロジェクトチームがある場合があります。心理的な視点も必要な委員会はもちろん、全然心理関係ないじゃんってものでも、自分から申し出てでもすべきです。


このうしろの2つなどは、収益を厳しく追及される他職種には

むしろできないことであり、だからこそやると価値があるのですよね。

そうすれば、「採算はとれなくても、必要な職種」になると思うのです。



で、こう書けば、

「心理士はそうやって媚びてばっかいないとだめなのか!」

と言われそうですが、

こういうことをやって、地位を確立していけば、

そこから先は好きなことがやりやすくなるのです。



「『役に立たない、よくわからない奴』が
『よくわからないこと』をしてる(しようとしてる)」

と思われれば、おそらくしてることは評価されにくいでしょう。

また新しいことは、まずやらせてもらえません。

儲からないわけですし、余計です。



逆に、

「『いつもいろんなことをしてくれてる奴』が
『よくわからないこと』をしてる(しようとしてる)」

と思われてるなら、話くらいは聞いてくれるかもしれないし、

やってること(やろうとしてること)は前者に比べて好印象になるでしょう。

『よくわからないこと』なんだから、そのやってる“人”を見て、

判断されるのは当然のことですよね。

そして、運がよければ『自分のやりたいこと』が

他職種にとっても『やってほしいこと』になると思うのです。



で、こういうふうにみんながしていって行き着く先が、

心理職を置いて手厚いケアをしようという医療機関が、診療報酬においてもそれを評価されるようになる(By つなで さん)
なら、いいなあと思いますが、そうは問屋が卸さんでしょうなあ・・・。



いろいろ偉そうなこと書きましたが、すべて自戒をこめた文章でございます(_ _)


ここ↑のランキング1位の日記は今話題のあの事件がすごい形で載ってますです。



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│posted at 22:11:10│ コメント 7件
≫コメント 
【家族心理.com】管理人です。しゅう兄さん。今日のブログ、もう本当にすばらしい内容です。
 しゅう兄さんのような心理士は、病院でも「使える!」と思われていることでしょう。私も精神科のデイケアでダンスなど教えておりましたことなどを思い出しました。あと患者さん同士のごたごたの仲裁、医師の冷たい対応のフォローなど。そういうこと必要ですよね。
 私は家族療法がメインですが(あと認知行動療法も少々)、結局どの心理療法のジャンルのトレーニングを積んできた方でも「出来る人は出来る」という認識を持っており、そういう人たちは結局働き方が似ていると、そういう印象を持っています。
 また相互交流等よろしくお願いします。
【家族心理.com】管理人│URL│posted at 2005-12-20(Tue)│編集
>【家族心理.com】管理人さん
>病院でも「使える!」と思われていることでしょう

うーむ。そのせいか、実際には「何でも家サン」というノリだったりもするので、複雑な心境だったりもするのですけどね。まあ、しかし面接室にこもって心理療法をやるだけがクライエントに役立つかというと、そうでもないので、これはこれでよしとしてます。

>また相互交流等よろしくお願いします。

こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。
しゅう│URL│posted at 2005-12-21(Wed)│編集
しゅう兄さん、私の無謀なコメントを引用していただいていて恐縮です。
上記の件は、そうなったらいいなあという夢を書いたつもりではなく、
しかるべき人間が集まってそうなるよう努力する必要があるというつもりで書きました。

国家資格化は、しゅう兄さんのおっしゃるように、
ただ資格を作っても意味のないもので、
制度の中で果たすべき役割のためにというのが
本来の趣旨だと思います。

「不採算部門」であることの良さを残しつつ、
ひどく後ろめたくはない程度の存在になるためには、
どういう変革が必要なのか、
個人の努力はもちろんなされているけれども、
さらに何が?と考えています。
つなで│URL│posted at 2005-12-24(Sat)│編集
>つなでさん

コメントありがとうございます(勝手に引用して申し訳ないです)。

>上記の件は、そうなったらいいなあという夢を書いたつもりではなく、
もちろん、それは承知しておりますし、
>しかるべき人間が集まってそうなるよう努力する必要がある
というのもわかるのですが、診療報酬への反映は国家資格化と比べても、さらに難問かなあと思います。
なぜなら、少なくとも国家資格化は国(厚生労働省)が反対しているわけではありませんが、診療報酬に関しては、国を挙げて引き下げにかかっている時期ですので・・・。
もちろん、だからといって、何もしないでいいということではないのは、私も思うところですので、いろいろ考えていきたいなあとは思います。
しゅう│URL│posted at 2005-12-25(Sun)│編集
この記事や他のブログも拝見して、病院実習を思い出してました。
序列があるのは承知してましたが、心理職の方達とは同じ部屋でしたし、ワーカーとグループワークを組んだり、勉強会をしたりで医師も含めて熱心に活動してました。
実習生ちょっと覗いたくらいでは計り知れない見えない部分があったんでしょうねえ。
nekochiyo│URL│posted at 2005-12-25(Sun)│編集
>nekochiyoさん

うーん、そんなに序列という感じは他所に比べるとうちは少ないのかもしれませんが、医師とコメディカルだと、どうしても指示・被指示という関係になるので・・・。でも、それも個々の医師との関係次第ですね。やたら腰の低い医師もいらっしゃるし、不必要に高圧的な態度の方もおられるし。
しゅう│URL│posted at 2005-12-26(Mon)│編集
どうも。大変参考になりました。
函館の○○郭メンタルクリニックでは、大規模デイケアと病床19床、さらには訪問看護のおまけつきで、6階建ての建物が電車道路の一等地にあって、医者一人です。
しかも、患者のすべてが何らかの公費負担制度を利用していて、当時、私が居た頃でも100%が32条を使っていて、そこから障害者年金や生活保護に移っていっています。
今日から自立支援法が施行になりました。
このクリニックにいた心理士が2人辞めていきました。本州の方に行くとは言っていましたが、やはり、心理士というのは、きつい言い方かもしれませんが、基本的に商売に参加できない職業です。医療機関でも民間企業でも、この不景気の時代に儲けにならない職員を置くというのは基本的にきついはずです。
彼女達は辞めていったとき、何事も内容に振舞っていましたが、おそらく、まだ就職先も見つかっていないでしょう。
まあ、このクリニックは既に大赤字をたたき出していますし、今日から自立支援方が始まったこともあって、患者数は大幅に減るでしょう。
しかし、公費負担をそれだけ使っているということは、慈愛会病院の事件であったように、診療報酬の不正受給ができやすい環境にあるということです。
さらに、この函館市の保健所はグルになっていると思われるので、ぜひとも北海道以外の毛検査機関に調べていただきたいものです。
きっと、慈愛会病院の事件に匹敵するような診療報酬の不正受給が発覚するでしょうね。
とし│URL│posted at 2006-04-01(Sat)│編集
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