慢性不眠症に対する行動療法は有効であり、薬物療法よりも効果が長く持続することから、第一選択療法として使用すべきであることを示唆する、大規模レビュー研究の結果が報告された。
この研究は、1998-2004年に実施された治療試験37件に参加した2,029例以上の患者を対象とした。研究の結果、認知行動療法(CBT)およびリラクゼーション法といった治療が原発性不眠症、ならびに一部の医学的状態に関連する不眠症、また、これより効果は弱いものの一部の精神疾患に関連する不眠症に有効であることが一貫して示された。
薬物療法が依然として第一選択であるものの、CBTを支持する証拠に基づき、今後、診療には変化が生じる、とMorin博士は楽観視している。CBTの使用を妨げる重大な要因のひとつは、過剰に長い時間をとられるという臨床医の認識である、とMorin博士は述べた。しかし、実情は必ずしもそうではない、とMorin博士は述べた。
「[CBT]を支持する証拠があり、医学界としてこれから目をそらすことはできない。論文において「短時間の治療法」と述べられ、診療の場に効果的に取り入れることのできる、多くの臨床アプローチが存在する。処方箋を書くのと比較すれば、確かに短時間とはいえないかもしれないが、CBTは有効であり、薬物療法より効果が長く持続する」。
さらに、睡眠薬の処方に抵抗のある医師にとって、CBTは有効な代替療法となる、とMorin博士は述べている。
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Author:しゅう兄さん
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