しゅう兄さんの臨床心理士的生活-メールカウンセリングももう古い?-

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2006.10.25(水)

メールカウンセリングももう古い?

メールカウンセリングに関しては、以前のエントリ(メールでの相談ってのはもう当たり前?)でも触れたように、私としてはちょっと難しいんじゃないの?って立場なんですが、外国ではメールカウンセリングどころか、こんなのもあるらしいです。

ネット上でPTSD治療

〔ニューヨーク〕 モナシュ大学(オーストラリア・メルボルン)一般診療科の上級研究員であるBritt Klein博士とオーストラリア・ロータリー医療研究基金の研究員らは,心的外傷治療を支援する画期的なウェブサイトを立ち上げた。心的外傷後ストレス障害(PTSD)患者は,インターネットにログインするだけで助けが得られるようになる。(Medical Tribune 2006年10月19日 (VOL.39 NO.42) p.63より)



ですって!他の疾患でもこれができれば、ほとんどの臨床心理士がおまんま食い上げですよ!

ちなみに、このウェブカウンセリング(?)、詳細は紹介されていなかったので、よくわからないのですが、

 10週間にわたる認知行動療法がインターネットを通じて提供され,必要であれば心理学者がe-mailでさらに支援を行う。このサイトにログインすると,この疾患の最善の治療法などに関する研究に参加することになる。
 Klein博士らは「患者はセラピストのところまで出向く必要がなく,どのコンピュータからでもいつでも利用可能であるため,この新しいアプローチは低コストであるだけでなく非常に利用しやすい」と述べている。



ということですから、認知行動療法の通信教育(?)みたいな感じですか?認知行動療法だと患者用の本もありますが、それとはどう違うんでしょうか?

治療成績とかは書かれていませんでしたが、これでセラピストが対面で行う治療と大差のない成績が得られるんだとしたら、ホント、セラピストは記事に書かれているように、困ったときにメールで相談に乗る程度で、仕事はどんどんなくなっていきますねえw

「わざわざ道場に通わなくても、自宅に居ながら強くなれる!」

が謳い文句のカラテの通信教育みたいなもんではないんかいなあ?と古い考えしかできない心理屋さんは思ってしまうのですがね…。

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│posted at 23:49:08│ コメント 11件
≫コメント 
そういえば、この前の心理臨床学会でこういう研究発表ありましたよ。

WEB上で認知行動療法のプログラムを組んで、患者さんがWEB上でプログラム相手に回答を書いたり、アウトプットされたものを実行したりするんですって。それが何回かセットになっているようです。


で、治療効果は不安かなんかの質問紙をその都度して、効果を見るようなんですけど、一応、プログラムを進めていくごとに、不安は下がっていっているようです。

ただ、そのプログラムが最終回になり、これで終わり、というところでは、ガクンと不安レベルがあがって、再発(?)しているようです。

解釈としては、プログラムが終了することで、あとのフォローがないのではないかという心配がそういう結果になったのではないかと発表者は言っていました。


もっと昔にはロジャース(だったかな?)がパソコン上で、来談者中心療法的に回答を出してくるプログラムを開発してたように記憶しています。

しかも、そのプログラムからの返答と患者さんは分かっていても、それに没頭したそうで、なかには「依存症??」と思えるぐらい、やり続けた人もいたそうです。

パソコンからの返答が強化子となっていたのだと思いますが、こういうのが実用化されると、うちらはどうなるんですかね?(笑)
セーイチ│URL│posted at 2006-10-26(Thu)│編集
しゅうさん、お久しぶりです。
セーイチさん、お邪魔します。
枝葉です。
>パソコン上で、来談者中心療法的に回答を出してくるプログラム
ELIZAのことでは?
開発した人は、こちら↓。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ジョセフ・ワイゼンバウム
我々の仕事って、なくなるのを目指してやっていると思う。
nana│URL│posted at 2006-10-26(Thu)│編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
-││posted at 2006-10-26(Thu)│編集
>セーイチさん

日本でもそんなことやってる人がいたんですね。知りませんでした。

>解釈としては、プログラムが終了することで、あとのフォローがないのではないかという心配がそういう結果になったのではないかと発表者は言っていました。

そんなことになるようなもんが、治療効果ありと言えるのかどうか、私には甚だ疑問ではありますが、エントリで紹介したニューヨークのやつは、そこの欠点をカバーする意味もあって、e-mailでの援助がついてるんですかね?

>パソコンからの返答が強化子となっていたのだと思いますが

少なくとも私自身は、パソコンからの返答なんぞが強化子になるとは思えんのですが、よほどよくできたプログラムなんですかね?

まあ、しかしまだまだ人の力は必要そうですね。
しゅう│URL│posted at 2006-10-30(Mon)│編集
>nanaさん

どうも、おひさしぶりです!

>ELIZA

思い出しましたよ!その名前を聞いて!
なんかそんなのがありましたねえ。たしか前に聞いたときには、「そんなもんが役に立つわけねえよ」って一笑に付してしまったような気が…。

それはそうと、

>我々の仕事って、なくなるのを目指してやっていると思う。

うーん、それはどうでしょう?少なくとも「私自身は」ですが、「我々の仕事がなくなるような日がいつか来ればそれはそれでいいことだ」とは思うものの、「なくなるのを目指して」はやっていないです。

人が人として生きていく限り、いろんな心理的問題が生じうるし、それに対して、我々は役に立ち続けられるはずと、私は思っていますので。

そのへん、医師なんかも似たような事情だと思いますけどね。
しゅう│URL│posted at 2006-10-30(Mon)│編集
 大変興味深いエントリーなので、若輩者ですがコメントさせていただきます。


 メールカウンセリングなのですが、日本でも東京学芸大の田村毅先生が行っていますよね。
http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~skc/itherapy/sugao.htm

私が調べた限りでは、日本ではまだ事例研究の論文しか見つけられなかったのですが、アメリカではネット依存(中毒)の支援という目的もあって発展している模様です。名前忘れましたが、スタンフォード大学の医学系の先生が認知行動療法にインターネットのメーリングリストや掲示板を活用して、女子大生の摂食障害傾向を低減したという効果研究の論文がありました。

 個人的な意見としては、やっぱり対面と非対面では対面のほうがより望ましい治療関係が構築されていくようにも思ったり。ただ、「予防的観点」からの「メール相談」みたいなものは充実していっても別に悪くはないと思います。

一番議論されてるのは、その「メール相談」が治療の場として展開されていいものか、というところらしいのですが。。。


ちなみに、こんなものも見つけましたのでご参考までに。長文大変失礼しました。

[日本オンラインカウンセリング学会]
http://www.online-counseling.org/top.php

[メンタフ・ダイアリー]
http://www.mtop.jp/pr/mentough/Introduction.html
とみゃー。│URL│posted at 2006-11-02(Thu)│編集
>とみゃー。さん

お久しぶりです。コメント&情報提供ありがとうございます。

>メールカウンセリングなのですが、日本でも東京学芸大の田村毅先生が行っていますよね。

臨床心理士でやってる人はよく聞きますが、その田村氏という方、精神科医なんですね。へえ…。

>インターネット・セラピーと平行して面接によるセラピーもご利用下さい。むしろ、その方が効果は高いといえます。

と、サイト中に書かれているところを見ると、メールがメインの方ではないんでしょうかね?

>アメリカではネット依存(中毒)の支援という目的もあって発展している模様です。名前忘れましたが、スタンフォード大学の医学系の先生が認知行動療法にインターネットのメーリングリストや掲示板を活用して、女子大生の摂食障害傾向を低減したという効果研究の論文がありました。

「ネット依存をともなう引きこもり」の支援のためにネットを使うというのは、合理的な話ですが、なんだか皮肉な話でもありますよね…。そういや、今思ったのですが、アメリカで発展しているのは、アメリカでは日本よりも認知行動療法が流行っていることとも関係あるような気が。

>個人的な意見としては、やっぱり対面と非対面では対面のほうがより望ましい治療関係が構築されていくようにも思ったり。ただ、「予防的観点」からの「メール相談」みたいなものは充実していっても別に悪くはないと思います。

私の意見も同じです。ですが、巷で言われている話や、このエントリーのカウンセリングプログラムみたいなのは、予防よりも、治療を目的としているようですけどね。

>[日本オンラインカウンセリング学会]

そこが、メールカウンセリング系の学会の最大手ですかね。そこの理事をされている渋谷英雄氏の発表は何度か聞いたことがあります。

これ

メールカウンセリング―その理論・技法の習得と実際
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761008334/syuanikiscl0c-22/ref=nosim/


とか、これ

メールカウンセリング 現代のエスプリ 418
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4784354182/syuanikiscl0c-22/ref=nosim/

とか、本も出されています。良かったらご参考までに。
しゅう│URL│posted at 2006-11-04(Sat)│編集
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-││posted at 2007-01-01(Mon)│編集
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-││posted at 2007-02-02(Fri)│編集
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-││posted at 2007-02-05(Mon)│編集
コメントお待ちしています。

Great site!
car rental genius│URL│posted at 2007-02-15(Thu)│編集
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