しゅう兄さんの臨床心理士的生活-てんかん発作と心因発作の見分け方-

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2006.09.11(月)

てんかん発作と心因発作の見分け方

専門ネタなんで、興味ない方はスルーしていただければと思いますが、心理士や精神科医の方々には比較的興味深い話かと。

心因発作中は目を閉じる(Medical Tribune)
てんかんとの鑑別が容易に
〔米ミネソタ州セントポール〕 てんかんと診断された患者の最大30%は,実際には脳の電気的活動の異常による真正のてんかんではなく,精神状態に起因する心因発作を示している。心因発作はてんかんと似ているため鑑別診断が難しい。バロー神経病学研究所(アリゾナ州フェニックス)神経学のSteve S. Chung博士らは,心因発作中は目を閉じるなどの患者の目の開閉状態から鑑別診断を容易にする新たな知見をNeurology(2006; 66: 1730-1731)に発表した。



「目を閉じる」かどうかですか・・・。

って、そんな簡単な鑑別診断、今まで誰も気づかなかったんですか!?目を閉じるか閉じないかなんて、専門家じゃなくたってわかるでしょうよ?ちなみに、これをお読みの方で、このことに気づいてた人っています?

じゃあ、てめえはどうなんだって言われるとですね、いやわからんかったです・・・。だってね、目の前で発作起こされることなんて滅多にないんですもん。今までに多分、てんかん発作と思われるものが、ヒステリー性の発作と思われるもの、それぞれ2,3回ずつってところです(って、その内訳があってるかは不明ですが)。何十例、何百例と目の前で発作を見ていたならいざ知らず、数例では気づくはずもなし。言われてみれば、ヒステリー性の発作は目を閉じていたような気がしなくもないですが、どうだったかなあ・・・。


 バロー神経病学研究所でビデオ撮影された208例の発作の再検討が行われた。その結果,心因発作を起こした患者52例中50例は発作中に目を閉じていたが,てんかん患者は156例中152例が発作中に目を開けていることが明らかになった。



そのデータが確かなら(つまり診断が確かならってこと)、ものすごい高い鑑別率ですよねえ!


 Chung博士は「今回の知見は追認が必要ではあるが,早期の的確な診断に役立つ可能性がある。われわれの経験では,家族に聞けば患者の目が発作中に開いているか閉じているか正確に知ることができる」と述べている。



そうそう、家族に聞けば、かなり有力な診断の材料になりますよねえ。


現在のところ,患者が初回の発作を起こしてから,心因発作という正確な診断を下されるまでに 7 ~ 9 年かかっている。その間,問題の解決とならない抗てんかん薬が投与され続け,検査が繰り返されることで,患者は身体的,社会的,経済的に犠牲を強いられている」と述べている。



たしかに、確定診断に随分な期間がかかりますからね。その間に侵襲的な治療を受けてしまって取り返しがつかなくなっていく例もありますから、これはかなりすごい知見ですよ!?そう思いません??


これから、病歴を家族に取るときには、聞いてみることにします。Ranking?

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│posted at 07:48:17│ コメント 13件
≫コメント 
おおお!スバラシイ!
私も「心因性発作」としてずっとカウンセリングしている人がいます。何度身体的検査をしても異常なしなのですが、やはりときどき「本当にてんかんだったら、どうしよう…。いや他の脳疾患だったら…」と思うような発作ぶりを目の当たりにするとすごく不安になります。

でも、目をしっかり閉じていました☆
よかった!

しかし、この知見が浸透すると、ヒステリーですから、発作時に目を開けるようになるんじゃ…
teto2005│URL│posted at 2006-09-11(Mon)│編集
失禁
けがの有無(特に顔面や弱い部分を強く打つ)
なんかは今まで鑑別に有効だと思ってましたけどねぇ。
勉強になりました。
ダノン│URL│posted at 2006-09-11(Mon)│編集
>teto2005さん

>でも、目をしっかり閉じていました☆

って、カウンセリング中に発作!?大変ですね・・・。

>しかし、この知見が浸透すると、ヒステリーですから、発作時に目を開けるようになるんじゃ…

浸透って言っても、専門家レベルの話ですから、さすがにそこは心配ないとは思いますw
しゅう│URL│posted at 2006-09-11(Mon)│編集
>ダノンさん

>失禁
>けがの有無(特に顔面や弱い部分を強く打つ)

そこらへんが精神医学の教科書に載ってる話ですよね。

ところがですね、うちの脳外科医に言わせれば、唯一鑑別に使えるのは、発作中の脳波のみだそうで。それ以外は当てにならん!と一蹴されましたよ・・・。
しゅう│URL│posted at 2006-09-11(Mon)│編集
おもろいね、これ。参考にします。子どもでもヒステリーっぽい子は確かに目を閉じてました。あんまり激しいのは逆に見たことがないんだけど、欠神発作みたいなんは見逃しやすくてね。脳波とかでもちょっと波形が出るくらいやっけな?ちなみに結構虐待の子って知能検査とかで器質的なサイン出る子は脳波の異常が見つかって再検査とかなること多いで。
-│URL│posted at 2006-09-12(Tue)│編集
>カウンセリング中に発作!?大変ですね・・・。

そうなのです~。でも、よく考えてみると、そのタイミングがヒステリーを示しているとも言えます。
夏休みのみ(学校で発作を起こせない)+面接終了時のみ(両親が迎えにくるまで)に起こすことがありました。

>脳外科医に言わせれば、唯一鑑別に使え
>るのは、発作中の脳波のみだそうで。
>それ以外は当てにならん!

確かに、病理が深い子は、階段で転んで怪我をしますし、夜間の発作では失禁もある場合もありますね。

虐待ケースを多く扱う上司(医師)が言っていましたが、むかしのボーダーライン的な虐待に比べて、最近は解離状態による虐待が多いそうです。お母さんが殴ったことを覚えていないというような。

このごろはそういうケースの子どもが成長し、解離性の発作を示す子が多いように感じます…。
teto2005│URL│posted at 2006-09-13(Wed)│編集
そういえば、目の前でてんかん発作を起こされた方がおりました。(近くにいらしたご家族の方が、てんかん持ちだとおっしゃっておりましたので、たぶん、そうでしょう。)
たしかに、目はしっかりと開いておりましたね。全身が硬直、痙攣し、口から泡を出して。発作が収まった後も、しばらくは意識がなく、少しずつ意識が戻ってきた感じでした。(救急車を待っている間、せいぜい10分ぐらいのできごとでした。)
まあ、てんかん発作といえども、いろいろなタイプがあるそうですので、こんな経験がありますというご報告程度のものですが・・・。
kumo│URL│posted at 2006-09-13(Wed)│編集
>teto2005さん

>虐待ケースを多く扱う上司(医師)が言っていましたが、
>むかしのボーダーライン的な虐待に比べて、
>最近は解離状態による虐待が多いそうです。

その話、別のところでも聞いたことあるような気がします。もし本当にそうだとしたら、いったいどういう理由なんでしょうねえ?

ただ、あるベテラン心理士さんによれば、
「一昔前は何でもかんでもボーダーラインって言ってた時代があって、今はトラウマブームで解離が流行ってるから」
とのこと。

どうなんでしょうねえ?
しゅう│URL│posted at 2006-09-13(Wed)│編集
>kumoさん

>目の前でてんかん発作を起こされた方がおりました。

わかってても、びっくりしますよね?

私は、職場でも何度か見たことはありますが、以前に居酒屋で飲んでるとき、突然隣のテーブルの客がひっくりかえって、発作をおこしたんてですね、それがたしか大人の発作では一番最初に見た発作だったような・・・。

職場で発作を起こしたときの対応の仕方(頭打たないように支える、けいれんがどこから始まってどう広がったか見ておく、けいれんの持続時間を計る、バイタルチェックするetc)は一応習いましたが、慣れてないとなかなかね・・・。

ちなみに上述の人は、意識が戻ってから本人に聞いたところによるとてんかん持ちだということでしたよ。

しゅう│URL│posted at 2006-09-13(Wed)│編集
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-││posted at 2007-01-03(Wed)│編集
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-││posted at 2007-02-01(Thu)│編集
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