しゅう兄さんの臨床心理士的生活-【もはや】猫も杓子も音読計算・・・【宗教のよーな】-

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2006.09.09(土)

【もはや】猫も杓子も音読計算・・・【宗教のよーな】

相変わらず、ブームが続いていますね。こうも続くと「脳活性化」「前頭前野」「音読」「計算」・・・etcの言葉にはいささか食傷気味です。

目指せ脳活性化 音読フォーラムに1500人(長崎新聞)

 長崎新聞「音読」フォーラム(長崎新聞社主催、県、県教委など後援)が八日、長崎市魚の町の市公会堂であり、市民ら約千五百人が講演とパネル討論を通し、音読などによる脳の活性化や認知症の改善、予防、子どもの健全育成などについて考えた。



「音読」が悪いとは言いません。何もしないよりかは全然いいと思います。でも、音読さえすれば人類ハッピーみたいな感じに聞こえてきて、なんだか新興宗教みたいに見えてこなくもない・・・。

 授業開始前に音読や簡単な計算を取り入れている刈山教諭は「生徒たちの能力が伸び、意欲的になった」と成果を紹介。歌などを通じた認知症療法に取り組む宮川さんは「患者が落ち着き、『豊かな今』を体験できる」、子どもたちに読み聞かせをしている西山さんは「子どもの表情が生き生きとなり、想像力が膨らんでいる」と述べた。



って感じの話は、あっちこっちで聞きますけど、もうちょっとですね、個々の事例も見て、効果を考えて欲しいなあと思います。「生徒達」って言ってもすべて一様にってわけじゃないだろうし、「患者」って言っても、患者の状態によっては効果も変わってくると思うんですよね。

実は1,2年くらい前ですかね、仕事上やむをえず、「公文」の説明会(あの「公文式」です。今は、認知症改善・予防の「学習療法」ってのを全国展開してるんですよ。)やら、公文と提携してモデル事業をやってる地方自治体の説明会やらに行ったことがあるんですよね(行きたくて行ってるんじゃないですよ。)。

説明会には病院やら介護保険施設の看護師とか、介護福祉士なんかがたくさん来てましたが、とても科学的に妥当とは言い難い統計データなんかを示して、効果のほどを力説していましたよ。

ここで示せる研究論文が見当たらないので、その話はこれ以上書きませんが、彼らの主張を端的にまとめると、こんなことらしいです。

とにかく、間違えずに、スラスラできるレベルの、ごく簡単な「音読」「計算」を毎日30分程度しさえすれば、脳が活性化され、認知症予防や改善に効果があるので、ひたすら「音読」「計算」に励むべし。

でね、私としてはどうしても納得いかないことがあってですね、質問をしたんですよ。


「前頭前野の話や、その活性化の原理はよーくわかりましたが、例えば、患者が『わしはこんな子どもがやるみたいな簡単な計算はやりたくない。もっと、難しい問題に挑戦したい』って言ったらどうするんですか?」

ってね。

最初は学習療法を実践している施設の介護福祉士が答えてくださったのですが、こう言うんですよね。

「いや、学習療法は川島先生が言うように簡単な音読・計算をやらないと意味ないので、そう説明して、簡単なものをやってもらいます。」

意味ない・・・、ですか。

「しかし、難しいものに挑戦したいって意欲を大事にすることで、生活に張り合いがでたりすることもありません?逆に簡単なものをやらされてるという意識が自尊心の低下などマイナス要因になることもありえません?」

と聞くとですね、職員さんは黙ってしまい、今度は公文の担当者が代わりにこう返答してくれました。

「川島先生の研究で、前頭前野を活性化するのは、難しい課題より簡単な課題って結果が出ていますので、やはり簡単なものをやっていただくほうが効果的です。」

・・・。だからそれはわかっているって。もうちょっと常識的な視点から聞いてるんですけど・・・。

川島氏の研究論文は読みましたよ。たしかに「簡単な課題の時のみ」という結果が出ていますが、それは統計的な話ですよね?個別に考えれば、例外もありませんかね?もともとの意欲や、性格傾向などは加味する必要はないですかね?

なんかこうやって、「川島先生、川島先生」言われると、川島氏を教祖とした宗教みたいに見えてくるんですよね。

さすがに小中学校の教師まで、同じような考え方せんよなあ・・・って思いたいけど、最近のブームを見てると、やや心配もあったりなかったり・・・。Ranking

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│posted at 21:36:04│ コメント 7件
≫コメント 
布教万歳です。
むしろ「一時のブーム」として忘れ去られず、現在「ブーム」となっているもののどれか一部でも、「良い」と感じられたのなら、それを、無理のない範囲で続けていかれると良いと思います。
小部屋秘書│URL│posted at 2006-09-10(Sun)│編集
こんにちは。
あるブログを解説している方(Dr)に以前私もかき込みでこの様なことについて聞いたことがあります。
すると…
学会で当の本人が「このことは何のエビデンスもない」と言っていたそうですよ。
簡単な計算を行っている時は前頭葉が活性化されるみたいですが、これが認知症の改善に効果があるかは?のようです。
注)本人が言ってたみたいなので。

だから前頭葉を活性化させるだけなら前頭葉を使う課題なら何でもいいんでしょうね。
↑今広がっている思想から言えば。
認知症や学習へつながるかは知りませんが。

管理人さんが言う内容に私も納得です。
気まぐれ│URL│posted at 2006-09-10(Sun)│編集
>小部屋秘書さん

>むしろ「一時のブーム」として忘れ去られず、

商業的には成功しているので、継続はすると思いますよ。

>現在「ブーム」となっているもののどれか一部でも、「良い」と感じられたのなら、

そうですね。何が「良い」部分かの見極めをきちんとして、「良い」部分を忘れずに続けていってもらえればと思います。
しゅう│URL│posted at 2006-09-11(Mon)│編集
>気まぐれさん

お久しぶりです。

>簡単な計算を行っている時は前頭葉が活性化されるみたいですが、これが認知症の改善に効果があるかは?のようです。
注)本人が言ってたみたいなので。

なるほど、そうですか・・・。そもそも何をもって「改善」とするかから分からないわけで、もっともな話だとは思います(彼らはMMSEやFABのスコアを指標にしていますが、スコアの改善や維持と、疾患そのものの改善や維持とは別物ですからねえ。)。

>だから前頭葉を活性化させるだけなら前頭葉を使う課題なら何でもいいんでしょうね。

ま、課題に限らず、前頭葉の刺激につながることであれば何でもいいのかと。もっと言えば、“頭”を刺激することであれば、いいのかなとも思います。回想法や音楽療法だって人によっては効果があるわけですからね。
しゅう│URL│posted at 2006-09-11(Mon)│編集
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-│URL│posted at 2006-09-12(Tue)│編集
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-││posted at 2006-11-29(Wed)│編集
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-││posted at 2016-09-28(Wed)│編集
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