しゅう兄さんの臨床心理士的生活-脳脊髄液減少症【臨床心理士も知っとこ】(追記あり)-

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
│posted at --:--:--│
2006.08.09(水)

脳脊髄液減少症【臨床心理士も知っとこ】(追記あり)

最近、テレビや新聞でもちょくちょく紹介されることが増えたので、ご存知の方も多いかもしれませんが、

脳脊髄液減少症:記憶・運動障害…悩む小中高生 苦しさ分かって(毎日新聞)

記事は小中高生に関してのものですが、脳脊髄液減少症と言えば、交通事故の後遺症として有名になったようですから、子ども大人問わず誰にでも発症しうるものです。

◇「心の病」と誤解

 学校現場にも広がる髄液漏れ。この症状に詳しい国際医療福祉大付属熱海病院の篠永正道医師と山王病院の美馬達夫医師によると、両医師だけでも18歳以下の子ども約30人の治療にあたった経験を持つという。

 従来、髄液の漏出は珍しい病気と考えられていた。しかし、数年前から「スポーツ時の転倒や出産など、日常生活の中で頻繁に起こる可能性があり、患者は非常に多い」と指摘されるようになった。篠永医師らは「親や教師が髄液漏れを知らないため、長期間、別の病気と誤解されていた子どもが少なくない」と話す。子どもの患者の実態は明らかになっていない。



これね、記事では「親や教師が」となっていますが、今なら、スクールカウンセラー(SC)も関係してくるので、臨床心理士も知っておかなければなりません。症状として高次脳機能障害まで出ていれば、さすがに異常に気がつくかもしれませんが、例えば、

「めまい、不眠、倦怠感」

が原因で学校を休みがちになったとしたら、ただの「不登校」と思ってしまうかもしれません。しかも、そこらへんの町医者に行っても診断がつかない分、たちが悪いです。

この脳脊髄液減少症もそうですし、他にも精神疾患と区別のつきにくい、身体疾患はたくさんありますので、まずは「器質因」を疑ってみる癖は、心理士といえども必要かなと思います。

とか言うと、“医学モデル嫌い”な心理士さんから反発されそうですが、要するに頭を柔らか~くして、いろんな可能性を考慮して、クライエントのお話を聞いて見ましょうってことです。人間、物事を見るときって、自分の理解しやすい枠組みに当てはめて物事を見がちですからね。心理屋さんだと、どうしても「何か心因がないかなあ」という目で見てしまいますが、それをやると、何でも心因になっちゃいますからねえ。

例えばですよ、脳脊髄液減少症の話で言えばですね、ある小学生が、ある日友達にふざけてドッヂボールを頭にぶつけられたとします。そんでもって、その子が間もなく心身の不調を訴えて学校に行けなくなったとします。家では体調不良で一日中寝込んでいます。で、聞いてみれば、不調をきたす直前にそのエピソードがあったことがわかったとします。しかも、本人はドッヂボールをぶつけられたことが相当ショックだったとします。

こんな話を臨床心理士として聞いてしまえば、その出来事がショックで具合が悪くなったと考えてしまうかもしれませんが、ボールをぶつけられたことの直接的影響はないのだろうかとか、学校を休んでいる間もずーっと調子が悪いのが続いているのはどうしてだろうとか、いろいろ想像してみる必要があるなあと思います。


脳脊髄液減少症についてはこちらが詳しいです。
低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)ファイル

あと、身体疾患と心理についてはこれも必読。

精神症状の背景にあるもの―身体疾患を見逃さないために
精神症状の背景にあるもの―身体疾患を見逃さないためにR.L. テイラー Robert L. Taylor 吉牟田 直

培風館 2001-04

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


人気ブログランキング参加中です。↑の記事でふーんと思った方は是非!
スポンサーサイト





│posted at 12:44:57│ コメント 6件
≫コメント 
そのような障害もあるんですね。
おどろきました。
高次脳症状が顕著ではない場合など、難しそうです。
高次脳の方の来所も多いので、紹介された本を読もうと思います。
ヤタガラス│URL│posted at 2006-08-09(Wed)│編集
シンクロシニティ?
ダノンさんも別のネタで同じ本紹介してましたよ。
名無ぷし医さん│URL│posted at 2006-08-10(Thu)│編集
>ヤタガラスさん

たしか半年くらい前に、全国ネットの報道番組の特集で取り上げられてたような気がします。

鑑別は難しそうですが、明らかに心因であるという証拠がないんであれば、身体面の精査をしたほうがいいんでしょうね。
しゅう│URL│posted at 2006-08-10(Thu)│編集
>名無ぷし医さん

あ、ホントだ・・・。

なんかマネしたみたいですが、私的にはセレクトショップにも置いてて、前にも紹介しているくらい、お気にいりの本なんですよね。
しゅう│URL│posted at 2006-08-10(Thu)│編集
はじめまして。私は脳脊髄液減少症の患者です。看護師として働いていましたが治療前はうつ状態が激しく、臨床心理士の方にも大変お世話になりました。身近に臨床心理士の方がいて本当に救われました。
症状そのもののうつ状態だけでなく、周りに理解されない苦しみでこの病気の患者さんは精神的に危機状態にあると知りました。
臨床心理士の方々がこの病気の事を理解して下さると沢山の患者さんが救われるのかなと思いました。
あい│URL│posted at 2006-08-28(Mon)│編集
>あいさん

はじめまして。コメントありがとうございます。

>臨床心理士の方々がこの病気の事を理解して下さると沢山の患者さんが救われるのかなと思いました。

私自身、この病気について多少の知識はあっても、役に立ったと思われるほどの援助が可能かどうか何とも言えない感じです。

最近では、臨床心理士の研修でも、難病支援とかいろいろ始まってきていますが、こういう精神疾患以外の病気について、臨床心理士は知らなさすぎるので、もっと研鑽を深めていく必要があるなあと思います。

あいさんは看護師とのことですから、また他の記事にも看護師的視点でツッコミを入れていただければ幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いします。
しゅう│URL│posted at 2006-08-29(Tue)│編集
≫コメントを書く







 削除や編集のときに必要です。
管理者にだけ表示を許可します。
千客万来





人気Blogランキング
参加しています。1日1回
クリックしていただけると、
大変ありがたいです。







成分分析



 
宿泊ならこれが便利

















 
交通機関はOK?



 
最新記事とコメント

最近のコメント

 
本と言えばやっぱり

 
最近のトラックバック

 
ページランキング

 
ブロとも申請フォーム
アクセス解析 アクセスランキング

ランキングブログ医療介護
BBS7.COM
MENURNDNEXT
Back
Next
Random
List
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。