しゅう兄さんの臨床心理士的生活-引きこもり支援-

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2006.05.08(月)

引きこもり支援

大々的にニュースになってるので、ご存知の方も多いと思いますが、

代表理事ら7人逮捕へ、引きこもり更生支援施設の変死(読売新聞)

名古屋市北区の引きこもり者更生支援施設「アイ・メンタルスクール」で先月18日、入寮中の男性(26)が死亡した事件で、愛知県警北署は8日、同施設代表理事の杉浦昌子容疑者(49)と男の職員4人、男の入寮者2人=うち1人は少年(16)=の計7人を逮捕監禁致死の疑いで逮捕した。杉浦容疑者は容疑を否認している。



この杉浦氏というのは、ワイドショーなんかにも登場してたことがあるので、ご存知の方も多いかもしれません。彼女はカウンセラーと名乗られていますが、臨床心理士の有資格者ではないし、日本心理臨床学会などで発表しているのも見かけたことがないので、私個人としては、ワイドショーレベルでしか存じ上げないのですが、某ヨットスクールの校長に比べたら、まだ話としてはわかるなあという印象を持っていました。
著書を読んだことはありませんが、ネット上にインタビュー記事が載っていたので読んでみました。
Manmo.tv 今週のインタビュー(2001.10.29号 Part1) 杉浦 昌子 さん(←ちなみにこのサイト、心理・精神医学系だと、他に信田さよ子氏(臨床心理士;原宿カウンセリングセンター所長)や、名越 康文氏(精神科医)、斎藤 環氏(精神科医) なども載ってます。)

さて、インタビューの内容ですが、

――病気の治療というアプローチではなく、社会に出ることによって周囲との関係で癒していくという考えは大事だと思います。ところで、具体的にはどういったかかわり方をしていったのでしょう。

 とにかく決まった日と時間に通い続けることを心がけました。最初は部屋にも入れてくれない、またはこちらが話しかけても布団をかぶったまま答えないわけです。まずは信頼関係をつくることから始めないといけない。
 そうしたことを続けていくと、向こうも「何でこの人はあきもせず毎回来るのだろう」と興味を持つわけです。「出て行け。来るな」と、それが私を拒否する内容であっても、必ず言葉を交わす機会は出てきますから、そうした中で少しずつ話をしました。



細かなことは書かれていませんのでわかりませんが、ここに書かれている分には、まあ妥当なアプローチなんじゃないですかね?

それに精神科は薬物療法をしたがるんです。それが根本的な問題解決になるかどうかといえば、どうでしょう…。私はなるべくなら薬は使わないほうがいいと思っていますから。



う~ん、これは薬物療法に対する典型的な誤解ですね。そもそも薬物療法は“根本的な問題解決”のために行うものではないですからね。少なくとも教科書レベルではそういった趣旨の記述があるはずですけどね。このへんはやっぱりシロウトなのかなと思ってしまいますが、他の部分では、行動化の激しい青年を精神科へ措置入院させたといったような記述もありましたので、医学や心理学の専門家ではないわりには、大ハズシはしてないんじゃないかなあと思います。

なのに今回は、暴れたりするケースを措置入院させずに、自分のところで見てしまっていたようでしたが、なぜそんな判断になったんでしょう…。そのへんはこれからの取り調べで明らかになるんでしょうね…。

それにしても、心理学的にとか、教育的にとか、倫理的にってなると、いろいろ理屈をならべて正当化できるのかもしれませんが、それ以前に、本人の同意なく手錠や鎖を用いて拘束することが、それだけで違法性が高いとは思わなかったんでしょうかね?

ちなみに、同じ名古屋で、似た感じの引きこもり支援をやっている人がいまして、長田百合子氏という方なのですが、この方は、杉浦氏のお姉さんらしいです。こっちの方もワイドショーによく出てましたが、親子を怒鳴りつけて、子どもを引きずり出すという手法で有名な方です。まあ、こっちはコメントする気にもなりませんね。

まあ何はともあれ、訪問カウンセリングも行っている私としては、こういうことで、「カウンセラーによる引きこもり支援」のイメージが悪くならないように望みます。

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│posted at 23:35:23│ コメント 5件
≫コメント 
おお、あの二人は姉妹だったのですか・・・

個人的には、「杉浦氏にモノ言える人」を含む
ケースカンファの機会が無かったんだろうなぁ・・
そんで暴走しちまったんだろうなぁ・・・
なんてことも思っております。

専門職である、訓練を受けている、ということの価値は、知識がどうの判断がどうの、ということ以上に、自分を暴走させない、という点にあると思っているので「姉妹そろって素人なんだよなぁ・・・」という感想を持ちました。
千尋│URL│posted at 2006-05-09(Tue)│編集
>千尋さん

>個人的には、「杉浦氏にモノ言える人」を含む
ケースカンファの機会が無かったんだろうなぁ・・

たしか、スタッフのうち何人かは、杉浦氏の元クライエントだったよーな。

>専門職である、訓練を受けている、ということの価値は、知識がどうの判断がどうの、ということ以上に、自分を暴走させない、という点にある

そうですねえ。知識だけは立派な素人もいるわけですからねえ。
最近では「専門家」の中にも、ケース発表もせず、スーパービジョンもうけず、「暴走」しちまってる人の話を聞かなくもないですけどねw

個人的にはプロ(=専門家)の絶対条件として、困難なケースでも無難にこなせることがあげられると思っています。中断するにしても無難に。うまくいくときと、いかないときの差が大きいのは、プロとしてどうかと・・・。
しゅう│URL│posted at 2006-05-10(Wed)│編集
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-││posted at 2006-05-27(Sat)│編集
はじめまして。mi16です。
海外の大学で科学として心理学を勉強しました。臨床心理士にマイナスイメージを持っているひとりです。
香川大の「育て直し」療法も、以前ワイドショーで「善行」的取り上げられ方をしていましたが、この方の場合もそうですよね?被害者が出るまで、誰も「おかしい」と言いませんが、どうにかする方法ってないのでしょうか?
 専門家は、専門誌に書かれれば批判はしますが、一般書だと「まぁいいや」にします。正直、わたしはフィールドを荒らされてるようにしか思えません。
mi16│URL│posted at 2006-06-12(Mon)│編集
>mi16さん

はじめまして。コメントありがとうございます。

>被害者が出るまで、誰も「おかしい」と言いませんが

「おかしい」と言いたい人がワイドショーに呼ばれないってのもありますけどね。言う場があるとしたら、日頃の広報活動になるでしょうか。

ちなみに、私は機会があれば、「おかしい」と言いたいですが、こんなブログでしか言えません。まだまだ若手であり、何の影響力もありませんからね。

http://syuaniki.blog33.fc2.com/blog-entry-210.html(心理カウンセラーの開業【本編】)でも、少し触れましたので、またご意見ください。

>専門家は、専門誌に書かれれば批判はしますが、一般書だと「まぁいいや」にします。

逆に専門誌には、それほど変なものは書かれませんけどね。投稿する人もいなければ、万一投稿されてもジャッジに引っかかりますから。『一般書だと「まぁいいや」にします。』というのは、誰がそうしているのかわかりませんが、そんな人いますか??これも正確に言うと、批判する場がないということですよね?一般書は討論する場がありませんから。

mi16さんは「まぁいいや」と思えないとして、どうしていけばいいとお考えですか?もしよろしければ、そのへんのお考えをお聞かせ願えれば、ありがたいです。

しゅう│URL│posted at 2006-06-13(Tue)│編集
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