しゅう兄さんの臨床心理士的生活-いじめ対策には臨床心理士より教員?-

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2006.11.22(水)

いじめ対策には臨床心理士より教員?

安部さんなどは、いじめ対策にスクールカウンセラーの活用を挙げていましたが…

いじめ防止へ相談員雇用 10万円を補助 京都府が緊急対策(京都新聞電子版)

 京都府は21日、府内の私立学校でのいじめ防止につなげようと、教員OBらを相談員として雇用する際の人件費を月額10万円を上限に補助する「いじめ等相談体制緊急対策」を発表した。

 府は私学運営費補助金のうち、小、中、高校の取り組みに応じて配分する特色教育推進補助(予算枠6億3800万円)の中で、中途退学・不登校対策として臨床心理士らの人件費補助を行ってきた。いじめ緊急対策として、同補助の条件を弾力化し財源に充てる。

 臨床心理士だけでなく、教員OBら学校が適切と認める人の雇用に対し、月額10万円を上限に経費の2分の1を雇用月数に応じて補助する。11月1日時点の雇用からさかのぼって適用する。



“臨床心理士だけでなく”となっていますが、「いじめ対策には、臨床心理士より教員OBを」と言っているように聞こえなくもないです。

本音を言うと、

「いじめ対策に臨床心理士がどれほど役に立つのだろうか?」

と臨床心理士である私自身が思っていたりします。少なくとも私は、いじめ対策とやらをやったことがないし、習ったことも、自分で勉強したこともないです。それは私以外の臨床心理士の多くも同じことではないでしょうかね?(私はいじめ対策のスペシャリストですっていう臨床心理士の方がいらっしゃったらごめんなさい。)

しかし、それは教員にしたって同じことではないかなと思います。多くの教員が、いじめ対策の知識も技術もないはずです。だから現場では大騒ぎしてるんですよねえ?それなのに、教員OBを雇用するってことは、「長く現場にいた先生なら、いじめ対策に何か良い知恵を持ってるんじゃないの?」ってことですかね?

てか実際、OBを雇って何をするというんですかねえ?相談員ってなってるから、相談室に入ってもらって、相談業務をするということですかねえ?しかし、それは「いじめ対策」とは違いますよねえ?ようは「いじめに関連して悩んでいる子ども達のサポート」ですよね?具体的に言うと、いじめが原因で精神的に不調をきたすのを予防する、もしくはすでに不調をきたしている子をサポートして、さらに悪化しないようにするってことですよねえ?

それって、今も臨床心理士(スクールカウンセラー)なり、さわやか相談員(前は「心の教室相談員」と言ってたやつ)みたいなのなりで対応してると思うので、そこに敢えて教員OBを増やす必要ってあんのかなあと思います。ただ再雇用枠が増えたということで終わりそう。

もっとも現行のスクールカウンセラー(SC)制度下では、「いじめに関連して悩んでいる子ども達のサポート」ですら、不十分なレベルなのかもしれませんがね。


話は戻りますが、本当に「いじめ対策」というのなら、SCであれ、教員OBであれ、相談員の数を増やすだけではダメだと思います。

「じゃあ、どうしたらええねん?」と言われても、私に妙案があるわけではありませんが、例えば、兵庫教育大の富永氏が提唱するような、いじめ加害防止のための教育プログラムとかをやっていくほうが、たんに相談員を増やすよりかはよほどいいんじゃないですかね?

「ストレスといじめ」授業案-いじめ加害をSTOP!(ストレスマネジメントとトラウマ)

こういうのをやるとしたら、誰か適任なのかなあ…。現職教員がこれを学ぶのは大変そうだし、SCは授業ヘタそうだし、それこそ研修を受けた教員OBでもいいのかもしれません。あー、でも、富永氏の案のとおりだと、かなりの臨床心理学的知識と技術が必要そうだし、教員OBが誰でもできそうかと言われると微妙かも…。


京都府も予算あるんだったら、その予算で誰に何をさせるかを、もうちょい明確にしていったほうがいいんじゃない?と思った次第でした。

最近、話にまとまりがありませんが、応援ヨロシクです。
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│posted at 09:58:06│ コメント 11件
≫コメント 
しゅうさん、こんにちわ。

一般的にというのか政治家も教職員も含めて臨床心理士やスクールカウンセラーに何を求め、期待しているのでしょうか。また、世間一般に臨床心理士やきちっとした資格を持つスクールカウンセラーが行うカウンセリングがどんなものであるか知っている人って、どれ位の割合であるのでしょうか。

子どもの通う学校にもSCがみえられているようですが、トラブルを抱えていても、うちの子どもはまず、どんな人かわからないので行こうと思わないみたいです。一応、たまに「SC便り」の手紙は持って帰ってきていますが、一度でも、生徒の前で話をする機会などを学校も作ってくれればと思います。

読み返すとなんか、切り口上な文章ですね。ごめんなさい。うまく書けないんです。
らっこ│URL│posted at 2006-11-22(Wed)│編集
思うのは、勇気をくじかれた子供達が、その相談員の人たちに少しでも心が開けたら、それでいいと、うちは思うのです。

目の前にいる子供をどうこうしようとしなくていいです。
なんとかしようとしなくていいです。
ただ、その子の話を聞いて、その子の居場所を創ってあげてほしい。

それができるなら、教員OBでも、相談員でも、誰でもいいです。

一人でも勇気付けできる人が増えて欲しい・・。切に思います。

私ができるのは、目の前にいる人の勇気付けをすること。
今、自分がやれることをやるしかないのですが・・・。
明夜│URL│posted at 2006-11-22(Wed)│編集
しゅう兄さん、私のいじめ防止プログラムを引用していただきありがとうございます。
いま、国会で議論されている「いじめ対策」で気になるのは、「いじめている子には厳しい指導を!」という発言です。今日も安倍総理が参院の教育基本法改正に関する委員会で発言していました。いじめ加害の子どもには、「いじめは人権侵害である・いじめは犯罪である・いじめ被害をうけて人の心の傷の深さ」などを学ぶ教育が必要です。それは、安倍総理の言っていたことと同じ文脈です。でも、それだけでは、問題は解決しません。もうひとつ重要なかかわりが必要です。それは、いじめ加害者の悲しみ・否定された自己意識・怒りへの対応、この事実に直面し、心を開く相談・カウンセリングが必要だと思います。
 今日、小学校6年生に授業をしました。ある担任は、この一連の連鎖自殺をうけて、道徳の授業で、この問題をとりあげて、子どもと語り合ったそうです。
 この問題には、教育でのみ、臨床心理でのみかかわればいいといった発想ではなく、さまざまな職種の人が知恵を集めて、対応すべきことがらだと思います。
 そして、臨床心理士は、そこに大きな貢献ができると思うのです。もちろん、いじめ被害にあった子どものカウンセリングのみでなく、予防的な教育である「いじめ防止教育」の核になれると思います。教師と共働で、いじめ防止教育を展開しようではありませんか。
Tominaga,y│URL│posted at 2006-11-22(Wed)│編集
食事を栄養のきちんとした食事から、血をきれいにする食事に変えていく必要があると思います。
しんむーけーげむーけーげーこー│URL│posted at 2006-11-24(Fri)│編集
>らっこさん

>世間一般に臨床心理士やきちっとした資格を持つスクールカウンセラーが行うカウンセリングがどんなものであるか知っている人

これに関しては、当の臨床心理士の中でもコンセンサスが得られているとは言い難いので、「世間一般」にわかってもらおうというのは、難しいかなと。何ができて何ができないかは、臨床心理士側がもっと示していかないといけないかなと思っています。

>一度でも、生徒の前で話をする機会などを学校も作ってくれればと思います。

学校も機会を作ってくれればそれにこしたことはないでしょうけど、SC自らが、学校に働きかけてそのような機会を作る必要があるかなと思います。教室や職員室に積極的に出かけていかないと、生徒とも教員とも接点は生まれませんからね。

>読み返すとなんか、切り口上な文章ですね。

いえいえ、とんでもないです。またコメントお寄せくださいね☆
しゅう│URL│posted at 2006-11-24(Fri)│編集
>明夜さん

>思うのは、勇気をくじかれた子供達が、その相談員の人たちに少しでも心が開けたら、それでいいと、うちは思うのです。

いじめで悩んでいたり、つらい思いをしている子ども達に対しては、最低限それができればいいと私も思います(ただし、私はそれだけでいつもOKだとは思いませんが。)

エントリー中で書いたお話は、そのこととは違って、「いじめ防止」についてです。いじめ防止の場合は、ただ相談室にやってくる子ども達の話を聞けば済むって問題ではないと思います。


明夜さんのコメントのお話に戻りますが、

>それができるなら、教員OBでも、相談員でも、誰でもいいです。
>一人でも勇気付けできる人が増えて欲しい・・。切に思います。

結論的には、誰でもいいのかもしれませんが、「それができるなら」というところがポイントなのかなと。ひたすら傾聴すれば、勇気付けられるわけではないし、その傾聴にしても、実は難しいことなのだと思います。

その難しいことが、しっかりとできる人材に、学校へ入っていってもらいたいものです。
しゅう│URL│posted at 2006-11-25(Sat)│編集
>Tominaga,yさん

コメントありがとうございます。

>いじめ加害者の悲しみ・否定された自己意識・怒りへの対応、この事実に直面し、心を開く相談・カウンセリングが必要だと思います。

たしかにそう思います。最近自治体が行っているいじめの電話相談なんかには、加害者側からの相談も増えているそうですしね。

ただ、そんな話が増えてくると、「いじめっ子にもいろいろしんどさはあるので、厳しく指導せずに、ゆっくりお話を聞いてあげましょう」とコンサルテーションするSCなんかも出てくるのではと思うのですが、加害者側の気持ちを理解し、カウンセリング的対応をしていくことと、いじめという事実に対して厳正に指導していくこととは、また別問題だと私は思います。

なので、「ダメなものはダメ」だときちんと指導した上で、カウンセリング的な対応があったほうがいいのかなと思ったりしています。

>予防的な教育である「いじめ防止教育」

このあたり私も重要だと思っていますが、こういう発想が臨床心理士にはなかなかないんだよなあと思います。どうしてもカウンセリングにしか頭がいかないというか…。Tominaga,yさんのように積極的にこういうことを広めていってくださる臨床心理士がもっといればいいなと思います。
しゅう│URL│posted at 2006-11-25(Sat)│編集
しゅう兄さんへ

>なので、「ダメなものはダメ」だときちんと指導した上で、カウンセリング的な対応があったほうがいいのかなと思ったりしています。

 まったくそのとおりです。ダメなものはダメ!そのとおりです。このことをきっちり向き合えないと、カウンセリングも成立しないと思います。
 いじめ加害者とのかかわりをもっている教員であり臨床心理士である私の友人のかかわりは、その点大変参考になります。ここではそのやりとりを記述することはできませんが。
 厳しく指導する上で、その子が、その子の心に詰め込んでいる悲しみや怒りを、素直に表現し、事実に向き合うことこそ、再犯を防ぐ方法ではないでしょうか?そこには、ねばり強く立ちあう人が必要です。
Tominaga,Y│URL│posted at 2006-11-25(Sat)│編集
しゅう兄さんへ
>こういうのをやるとしたら、誰か適任なのかなあ…。現職教員がこれを学ぶのは大変そうだし、SCは授業ヘタそうだし、それこそ研修を受けた教員OBでもいいのかもしれません。

兵庫県では、EARTH(震災・学校支援チーム)を作っていて、年に何回か研修会があります。テーマは、いじめではなく災害ですが、トラウマの知識は共通しているので、先生方が、自分なりにアレンジして、実践できると思います。
Tominaga,y│URL│posted at 2006-12-02(Sat)│編集
コメントお待ちしています。
主題が違ってしまってすみません。
今年度からさわやか相談員をしています。SCが来校するのは二週間に一度です。SCと相談員の関係は良好です。しかし職場では、生徒の情報は相談員に一切入ってきません。他の学校は、生徒指導委員会や、職員会議に出席している相談員もいるようですが、・・・この二ヶ月かけて、自分の足で生徒の中に入り、関係作りをしてきました。ですから休み時間にホッと一息つきに来る子や、相談も少しずつ寄せられるようになりました。不登校や非行という具体的な現象はない一見平和な学校ですがなかに入ってみるとなかなか問題がないわけがありません。私は生徒の心が、すさまないように、意地悪にならないように自分の仕事に使命感をもっていますし、その効果が出てきていると感じていますが、先生がたは、藪をつつくようなことはしないでくれという感じです。ですから、情報はSCにしか行きません。ほとんど私の存在は無視状態です。二週間といったらこどもの状況は動きます。うまくさわやか相談員を使えばいいのにと思いますが、教育界とは、学歴と権威の塔で出来ていますから、資格制のないさわやか相談員に信用がないようです。
そこで私が様子がおかしいから、配慮しませんか。と提案してもあせらなくていい。高校になれば変わるだろう。寝た子を起こすなという回答です。
先日も誰も関わっていかなかった、癇目(?)傾向の生徒が私と話せるようになったきたので、担任に報告しましたら、あろうことか第一声は「それで、友達関係や担任への不満がでましたか?」でした。「話せるようになってきてよかった。」ではなかったのです。

小学校で虐待のケースに面接した時も、素直に状況を話してくれたのは、教員ではなく、さわやか相談員とのやりとりの中でした。
それでも信用してもらえない苦しさをどうしたらよいでしょう。

子供達のためにも身近な話相手として、存在していたいけれど、プライドの高い教員を刺激しないようにやらなければならないといった、やりにくさ抱えるさわやか相談員は私だけではないと思います。
空まま│URL│posted at 2007-05-25(Fri)│編集
パターの検索サイト。練習、オデッセイ、テーラーメイド、ピン、タイトリストなどパターに関する各種情報をお届けしています。 http://kanga.tallmadgetitan.com/
-│URL│posted at 2008-12-03(Wed)│編集
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